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指揮官は「それほど深刻には考えていない」と楽観

 12月26日(現地時間)、スコットランド・プレミアリーグ第20節が行なわれ、セルティックは3-1でセント・ジョンストンを下し、リーグ14勝目を挙げた。

 前節で下位に沈むセント・ミレン相手にスコアレスドローに終わり、首位を走る宿敵レンジャーズとの勝点差を6に広げてしまっただけに、最下位相手にも気を緩めることなく、開始9分で早くもリエル・アバダが自身のシュートを相手GKにセーブされたところを頭で詰めて先制。22分にも再び彼が、トム・ロギッチのスルーパスをダイレクトで合わせて加点すると、後半に1点を返されるも、82分にニル・ビトンがゴール左隅に突き刺し、勝負を決めた。

 7割以上のボールポゼッションを誇り、多くのチャンスを創って相手の5倍となる25本のシュートを放つなど、ほとんどの時間帯で攻め込んでいたこのアウェーマッチで、アンジェ・ポステコグルー監督は怪我やコロナの感染拡大によって幾人かの主力選手の起用を諦めざるを得なかった。

 そんななか、ハムストリングスの負傷が完全に回復してはいないとされる古橋享梧をスタメン起用。意外な采配はしかし、開始15分に味方のパスに反応してダッシュした際に同部位の痛みを訴えて交代を余儀なくされるという事態を引き起こした。

 試合後、指揮官は「キョウゴについては、状況を見守る必要があるが、ウインターブレイクに入ることもあり(次戦は1月17日の21節ハイバーニアン戦)、それほど深刻には考えていない」と楽観。強行出場の理由については「今日は、キョウゴが試しにプレーしたがった。我々は彼が100%ではないことを知っており、過度にリスクを冒すべきではないと思っていた。それでも、キョウゴをピッチに送り出したが、(15分に)彼は危険を感じたようだ」と明かしている。


 今シーズン、ゴールを量産して主力の座を早々に確立し、リーグカップ決勝(ハイバーニアン戦)ではチームの全得点となる2つのファインゴールを決めてタイトル獲得の立役者となった「セルティックのヒーロー」を襲ったアクシデントに、現地メディアも懸念を示した。

 スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』は「セルティックの得点王であるストライカーは現在、ハムストリングのトラブルに苛まれているため、この試合でのプレーにはリスクがあった」と指摘し、起用に対して疑問符をつけた。

「キョウゴは再び足を引きずるが…」
 また、サッカー専門誌『FourFourTwo』は「アバダの奮起によってセルティックは勝利を収めたが、キョウゴの負傷退場が暗い影を落とした」と綴り、複数のメディアもこれとほぼ同様の内容で報道。

 英国公共放送『BBC』は「キョウゴが負傷を再発」と報じる一方で、「彼は再び足を引きずるが、ここからのウインターブレイク突入は、荒廃したセルティックにとって理想的な時期である」と指揮官同様にポジティブな見解を示し、また「これが18歳のジョーイ・ドーソンのリーグデビューをもたらした」とこれに不随する明るいニュースも伝えた。
 
 最後に、セルティックの専門メディア『THE CELTIC BHOYS』は「古橋が再びピッチから追い出された時、セルティックのファンは頭を抱えたに違いない。日本のスター選手は今季、間違いなくチーム最高の選手だが、最近は多くの時間で怪我に苦しめられている。リーグ杯決勝でも、素晴らしい結果を示したが、それでもコンディション的に100%でないことは明らかだった」と綴っている。

 彼がプレーを強行した理由を「前節のセント・ミレン戦で勝点2を落としており、リーグタイトルの可能性を残すためにも、セント・ジョンストンには勝つ必要があった」として、責任感ゆえのものと捉えたが、結果的には早期の交代を余儀なくされ、「時期尚早だったことが明らかになった」と結論づけた。

 ただ、こちらも日程が古橋に、またセルティックに味方するというポジティブな展望を示し、「チームにとっての『お守り』でもあるキョウゴの長期的な怪我は、大きな不安の種ではあるが、約3週間の休暇が始まり、ポステコグルー監督が語ったように彼の症状も悪くなさそうだということで、彼は十分な休息の時間があるだろう。そして、セルティックは彼以外にも多くの怪我人を抱えているが、来月のハイバーニアン戦ではそれらの多くが再び起用可能となっていることが期待できる」と締めくくっている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部










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