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 オフの去就が例年以上に注目を集めている54歳の現役最年長Jリーガー、FW三浦知良が26日に横浜市内で取材に応じ、来シーズンの所属チームに対して「自分のなかではもう絞れている」と明言。年内に結論を出す方針を示した。
 
 来シーズンにプロ37年目を迎えるカズへは、J2へ降格する所属先の横浜FCが契約延長をオファー。さらにJ2のFC琉球、J3のY.S.C.C.横浜、JFLの鈴鹿ポイントゲッターズ、F.C.大阪、高知ユナイテッド、地域リーグのおこしやす京都、南葛SC、海外のアルビレックス新潟シンガポールの8クラブが獲得に名乗りをあげていた。
 
 すでに全クラブとの交渉を終えたカズは「試合に出ないことには、ゴールはできない。まずは試合に出ることにこだわっていきたい」と、カテゴリーよりも出場機会を求める方針をあらためて明言。
 
 一夜明けた27日付のスポーツ紙は、実兄の泰年氏が監督兼GMを務める鈴鹿への移籍が決定的になったと一斉に報じた。
 
 カズはこの日、元Jリーガーの那須大亮氏が主宰し、現役JリーガーやOBらが集って日産スタジアムで行われたエキシビションマッチ「JAPAN ALL STAR 2021」に出場。ゴールを決めた直後には「カズダンス」を披露して会場を盛り上げた。

「年内にもお知らせできるかな」
 エキシビションマッチであってもルーティーンは欠かさない。身震いする寒さのなかで躍動したカズは身体へのケアを入念に施した上で、日産スタジアムのピッチに立ったJリーガーやOBらがすべて家路についた後に、ようやく正面入り口に姿を現した。
 
 ユニフォームをシックな私服に着替えたカズの周囲に、すぐにメディアの輪ができあがる。しっかりと立ち止まって応対したカズは、オフに入って注目を集め続けてきた自身の去就について「自分のなかではもう絞れている」と明言。さらにこう続けた。
 
「まずはいろいろなオファーをくれたチームを含めて、ちゃんとした挨拶をしないといけない。それを終えてから、またみなさんにお知らせできると思います」
 
 すぐに別の質問がかぶせられる。来シーズンの所属チームは年内に発表されるのでしょうか、と。カズはちょっぴり笑みを浮かべながら言葉を返した。
 
「そうしたいと思っていますけど、そうじゃなかったらすみません。でも、年内にはちゃんとお知らせすることができるかな、と思っています」

 ブラジル時代からカズが強いこだわりを抱いてきた背番号「11」にちなんで、ここ数年は1月11日午前11時11分に横浜FCから契約更新が発表されてきた。
 
 このオフも横浜FCがすでに契約延長をオファーしている。そのなかでカズ自身が年内の発表を考えていると明かした時点で、例年とは異なる状況が生じている。
 
 カズのもとにはJ2から地域リーグ、さらに海外を含めた8つのクラブからオファーが届き、移籍を視野に入れながら横浜FCを含めた全クラブとすでに交渉の席に着いた。
 
 ヴィッセル神戸から2005年夏に加入した横浜FCと、カズは実質的な“生涯契約”を交わしてきた。生涯現役を望むカズの情熱を理解した上で、世界でも稀有な生き様を貫くレジェンドを支えるクラブがあってもいい、というスタンスが貫かれてきた。
 
 その象徴が半ばセレモニーと化してきた、毎年1月11日午前11時11分の発表だった。しかし、シーズンを重ねるごとにピッチ上でプレーする時間は確実に減少。13年ぶりにJ1に復帰した昨シーズンは4試合、68分間だったリーグ戦での出場記録は、今シーズンは1試合、それも後半アディショナルタイムの1分間に終わった。
 
 ピッチに立つたびに塗り替えてきたJ1最年長出場記録は、今年3月の浦和レッズ戦で54歳12日に更新された。しかし、放ったシュート数が2シーズン連続で「0」に終わった非情な現実を前にして、自分自身に到底満足できない思いが頭をもたげてきた。
 
「試合に出ないことには、とにかくゴールはできない。まずは試合に出ることにこだわっていきたい、と思っている」
 
 去就を決める上でのポイントとして出場機会をあげ、その上でフォワードとしてゴールを追い求めるとあらためて語ったカズは、さらにこんな言葉を紡いでいる。
「ここ数年も(試合出場に)こだわってずっとやってきたんですけど、結果が出なかったのは自分の力不足だったと思っているので」

 メディカル体制を含めて、サッカーを取り巻く環境を充実させている横浜FCには心の底から感謝している。同時に一人のサッカー選手として、横浜FCと単年契約を更新し続けてきたなかで“甘え”が生じていたのではないかと自問自答した。
 
 結論として、ここ数年の自分自身を「力不足だった」と位置づけた。さらに現役を続けていく上で、力不足という現実を前にしてカテゴリーを下げる決断も辞さない。37年目を迎えるプロ人生へ、カズが貫かんとする覚悟と決意が伝わってくる。
 
 カズの獲得には、JクラブではJ2のFC琉球、J3のY.S.C.C.横浜が名乗りをあげている。アマチュアリーグの最高峰として、サッカー界のピラミッドではJ3の下に位置するJFLの所属チームでは鈴鹿、大阪、高知からオファーが届いた。
 
 さらにJFLの下に位置する地域リーグからは、関西サッカーリーグ1部の京都と、25日の入れ替え戦で勝利し、来シーズンの関東サッカーリーグ1部昇格を決めた南葛SCが参戦。ここにアルビレックス新潟シンガポールも加わった。
 
 一方でJ2時代のカズの軌跡を振り返れば、2019シーズンは出場3試合、プレー時間109分にとどまった。2018シーズンは9試合・59分。ゴールに至っては2017年3月のザスパクサツ群馬戦を最後に、実に4年9ヵ月もあげていない。
 
 一連の数字を客観視した上でカズの覚悟や決意、さらには出場機会に次いで重視しているチームとしての明確なビジョンを照らし合わせれば、エキシビションマッチ後に「自分のなかでは絞れている」と明言したチームが浮かび上がってくる。
 
 実兄の泰年氏が今年7月から監督兼GMを務める鈴鹿は、最も早くカズへアプローチして熱意を伝えてきた。今シーズンのJFLでは挑戦3年目にして最高位の4位に躍進。三重県で初めてのJクラブを目指し、今年2月にJリーグ百年構想クラブに認定され、9月にはJ3ライセンスを交付された。具体的な目標が目の前にある。
 
 このオフには元執行役員が、過去に鈴鹿内で不正行為があったと自身のツイッターで立て続けに告発。弁護士や地元警察、行政も巻き込み、金銭も絡むトラブルが表面化した件については、入団交渉とは別で説明したいと鈴鹿側からカズに申し出があった。報道によれば、大きな問題には至らない形で収まる見通しが立っているという。

 もちろんカズ自身も、カテゴリーを下げるだけで即、試合に出られるとは思っていない。勝負の世界に必ず存在する競争を今度こそ勝ち抜いた上で、満を持してピッチに立つ。すでに決めている新天地へかける思いを、こんな言葉を介して明かしている。
 
「どんなところへ行っても、やるべきことは本当に変わらない。常にしっかりした準備を続けながら、向上心を持って、情熱を持ってやりたいと思っています」
 
 横浜FCを含めて、実に9ものクラブからラブコールを送られている状況で、26日には久しぶりにピッチの上で、ユニフォーム姿で躍動する姿を見せた。
 
 元Jリーガーで、現在はYouTuberとして活躍中の那須氏が主宰し、日産スタジアムで行われたエキシビションマッチ「JAPAN ALL STAR 2021」に、盟友のラモス瑠偉氏が監督を務めるJリーガーとOBの混成チームのキャプテンとして参戦した。
 
「大阪で自主トレをしていたときに、ラモスさんから『試合をやるからこい』と電話がかかってきて。どういう試合なのかは、あまり説明してくれなかったですね。試合をやるから先発で、キャプテンマークでと。そっちが先でしたね」
 
 思わず苦笑しながらも、ピッチ上でしっかりと魅せた。那須氏が率いるYouTuberチームとの対戦で、大津祐樹(ジュビロ磐田)からのヒールパスを受けてゴール右隅へ、緩やかな回転をかけたシュートを一閃。ちょっと間を置いて「カズダンス」を舞った。
 
「やらなくてもいいかなと思ったんですけど、チームメイトが『やらないんですか? やらないんですか?』と言ってきたので。じゃあやります、と」
 
 永遠のサッカー小僧は、ちょっぴり照れくさそうな表情を浮かべて帰りの車に乗り込んだ。オファーを提示してくれた他のクラブへ、感謝の思いとともに断りを入れた上で、泰年氏がチーム統括本部長、カズが選手だった2004シーズンのヴィッセル神戸以来となる“兄弟タッグ”という形で、注目を集めてきた新天地が間もなく明らかにされる。
 
(文責・藤江直人/スポーツライター)




2021/12/27(月)
横浜FC以外のチームはカズの実力を評価してオファーしてなのかチームへの影響力などを考慮してなのか疑問だね。
そもそも試合に出てない高齢者だから実力の評価なんかしようがないよね。

2021/12/27(月)
マスコットキャラクターじゃないことを証明するためにスタメンで出られるレベルに落としたほうがいいよ。
草野球じゃないんだからさ。
存在が大事にされてたらサッカー選手じゃない。
金爆みたいなもんだよ。

2021/12/27(月)
なんか批判が殺到するようになったな
この状況が長く続けば岡田武史監督がカズを外した根源が庶民は理解出来るようになる。
やはり、出場出来なくても やってればいいと言うものではない。
評価ゼロで長く続けても意味がない。
恐らく長く続けても功労賞一つ貰えないぞ

2021/12/27(月)
イチローみたいな立場の契約はわかるが、選手としては難しくないか?鈴鹿はチームとして評価を受けることになる。

2021/12/27(月)
申し訳ないが、プロリーグ以外であれば、他にも長く現役を続けているプレーヤーがいるので、もう珍しくはない。

Jリーグで活躍することに意義があったのに。

イチローと同じように、地域貢献するなら、一旦引退で良いと思う。

2021/12/27(月)
JFL観た事ある人なら知ってると思うが、結構ガツガツにいく印象がある。
今のカズでは少し荷が重い気が…
出場時間を求めるなら地域リーグが良かったような…
南葛SCの方が良かったんじゃないか…

2021/12/27(月)
いっそ、どこでもいい。
出来る限りスタメンでやらせてみて欲しい。
どこまで出来るか…
本人が現在地を確認出来るように。

2021/12/27(月)
兄弟で鈴鹿をJ3に昇格させることが
選手としての最期に近い仕事だと考えてくれたのかなぁ

2021/12/27(月)
一試合しか出さずに契約延長を申し出るのがわからない。
戦力とみなさないなら、レジェンドに失礼でしかない。

2021/12/27(月)
レジェンドと言われている事が嫌でひとえに10代〜30代の選手とそれよりも凄いパフォーマンスを目指し常に試合出場を目指す精神力が凄い! いろいろ言われているがオフシ−ズンはトレーニングに励み自ら54歳まで本気で挑戦しているアスリートとしてまた以前女子サッカーがワ−ルドカップで活躍した時は選手にプレゼントを贈ったりと人間的に応援している。頑張れカズ!











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