スクリーンショット 2021-02-14 13.52.39

スポンサード リンク




■京都で再結成された師弟関係

 チームの勝利に貢献するために。自らのキャリアを輝かせるために。

 新たな活躍の場を求めた選手がいる。『Jのミカタ特別編』の第2回では、今オフの移籍市場から注目の4選手をピックアップする。

 昨季8位の京都サンガF.C.は、2010年を最後にJ1から遠ざかっている。12年と13年には大木武監督のもとで3位となり、昇格プレーオフに進出したがJ1には到達できなかった。16年には石丸清隆監督(現モンテディオ山形監督)のもとで5位となったが、ここでも昇格プレーオフで涙をのんだ。

 その後は上位に食い込むことができていない。19年、20年と2年連続で8位に終わった。

 昇格候補とするにはいまひとつ決め手に欠けていた昨年までとは異なり、今季は期待値が高い。

 チョウ・キジェ監督が就任したからだ。

 チョウ監督は12年から19年途中まで湘南ベルマーレを指揮し、3度のJ1昇格を成し遂げた。18年には湘南ベルマーレとして初のタイトルとなるルヴァンカップをもたらしている。攻守が一体化したアグレッシブなサッカーは“湘南スタイル”と呼ばれ、遠藤航(現シュトゥットガルト)や永木亮太(鹿島アントラーズ)らの優秀なタレントを育みながら、他クラブでくすぶっていた選手や無印の存在も成長させていった。

 そのなかのひとりが、武富孝介である。

 09年にスタートしたキャリアで、このアタッカーは13年と14年、それに19年シーズンの半分を湘南で、チョウ監督のもとで過ごしている。攻撃の複数ポジションをこなす万能型の30歳は、恩師との3度目のめぐり逢いを果たし、新天地京都に新たなスタイルを浸透させていく役割を担う。

 沖縄キャンプ中の2月7日には、FC東京との練習試合で2ゴールを記録した。チョウ監督の戦術をピッチ上に描き出す30歳は、10年以来のJ1昇格を目ざす京都に欠かせない存在となっていくことだろう。

■東京五輪世代の岩崎は、名門復活の担い手となれるか

 京都と湘南にゆかりのある選手では、岩崎悠人がJ2ジェフユナイテッド千葉でプレーする。17年に京都でプロキャリアをスタートさせ、19年にJ1の北海道コンサドーレ札幌へ引き抜かれたこのドリブラーは、20年に湘南へ期限付き移籍した。しかし、札幌でプレーした19年に続いてリーグ戦で無得点に終わり、J2からのリスタートをはかることを決断した。

 今季の千葉にはターゲットマンタイプが揃う。元日本代表の川又堅碁は184センチ、新外国人のマテウス・サウダーニャは185センチ、プロ2年目の櫻川ソロモンは193センチだ。ユン・ジョンファン監督が昨季と同じ4-4-2や4-2-3-1を主戦術とするなら、ターゲットマンとセカンドストライカーを組み合わせるだろう。俊敏なドリブラーの岩崎は、誰とコンビを組んでも自らの特徴を生かせるに違いない。

 FWには加入6年目の船山貴之、山形から移籍してきた大槻周平ら、J2で実績を残してきた選手の名前もある。競争は厳しい。それでも、岩崎には「やらなければならない理由」がある。東京五輪世代の22歳は、目に見える結果を残さなければならない立場だからだ。

 毎年のように実績のある選手を獲得しながら、千葉はJ1昇格を果たせずにいる。J2からの巻き返しを期す岩崎は、名門復活の担い手となることができるか──。

戸塚啓
https://news.yahoo.co.jp/articles/84852000b9b360bb6bae2daeee523722beaa971e?page=1 










スポンサード リンク

ブログランキング にほんブログ村 サッカーブログへ