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 日本中のサッカー少年・少女たちは、今すぐボローニャのDF冨安健洋のプレーを見るべきだ。できればDFもFWもチーム全員で。

 イタリアで2年目のシーズンを戦う冨安の進化は、2021年に入ってさらに加速している。

 1月16日のセリエA第18節ベローナ戦において1-0の完封勝ちに貢献した働きぶりは、今シーズン出場したなかの白眉だった。

 9試合ぶりに勝ち点3をもぎ取ったゲームに冨安は左CBとして先発し、リーグ中位集団を引っ張る難敵ベローナの攻撃陣をシャットアウト。試合を中継した現地実況も地元紙も「トミヤス・ペルフェット(冨安、完璧)!」と揃って絶賛するほどの充実ぶりだ。

 いったい冨安の何が、完璧だったのか。

コスタクルタいわく「“読み”だよ」
「“読み”だよ。プレーの先を読んで先手をとる能力や一つひとつのプレー精度の高さは驚くべきものだよ」

 驚嘆の声をあげたのは、試合中継をしていたイタリアSKYの解説者、アレッサンドロ・コスタクルタだ。

 1980年代中盤から2007年の引退までミランやイタリア代表で歴戦のDFとしてならした彼は、時代を代表する名手や猛者たちを引き合いに出しながら、「確かトミヤスはふた月前に22歳になったばかりのはず……」とつぶやき、末恐ろしい選手だと刮目した。

数字にも表れている“守備職人”ぶり
 とにかく、相手にパスを通させない。

 ベローナの中盤から自陣ペナルティーエリアへ上下左右に放たれるあらゆるパスを、冨安はことごとく止め、弾き返し、淡々とクリアした。“1-0(ウノ・ア・ゼロ)”での白星も、昨秋のクロトーネ戦以来だった。タイムアップの笛を聞いた冨安はCBダニーロやGKスコルプスキらと肩を組み、会心の笑みを見せた。

 DFの仕事は形に残らないと言われるが、若き守備職人の凄さはきちんと数字にも現れている。前半戦がほぼ終わったセリエAで「ボール奪取及びクリア数ランキング」の1位に輝くのは、リーグ集計で190回を数える冨安だ(第18節終了時点)。

 攻め込まれる頻度の高い地方クラブの選手に偏りがちな数字とはいえ、優れたDFの指標である同ランキングは2位にローマのイバニェス(167回)、3位にフィオレンティーナのミレンコビッチ(157回)、さらに6位(141回)には僚友のベテランCBダニーロが続く。

 名だたる同業者たちを押しのけてランクトップに立つ冨安は、攻撃面でも長足の進歩を遂げている。

 第16節ウディネーゼ戦(2-2)では19分、FKに合わせて高い打点のヘディング弾を突き刺し、先制点を奪った。

アタランタ戦でのゴールはFW顔負け
 昨年のクリスマス前、第14節アタランタ戦(2-2)で決めたゴールは鮮やかの一言だ。2点をリードされた劣勢の73分、中盤中央でボールを受けた冨安は、右サイドのFWオルソリーニに一旦預けて自らは一気に前線へ。折り返しを受けゴール前でGKと1対1になると、冷静に体を浮かしながら右足で流し込んだ。

 ボールを受けてからわずか9秒で決めたゴールは、本職ストライカーもかくやの一撃。まさにお手本のようなゴールで反撃の口火を切った冨安は、クラブHPのファン投票によるマン・オブ・ザ・マッチにも選ばれた。

 右SBとして起用された1年目の昨季が“攻撃の起点”止まりだったとしたら、CB起用がメインの今季はフィニッシュにも積極的に絡んでいる。

公式戦全20試合に出場した唯一の選手
 そして何より冨安は、今季チームで唯一ここまで全20試合(セリエA=18試合+コッパイタリア=2試合)にフル出場しているタフネス・プレーヤーなのだ。

 FWバロウとMFソリアーノも全20試合に出場しているが、途中交代歴のある彼らは冨安の総出場時間1830分には及ばない。

「とんでもなくすごいな、奴は」

 ベローナ戦後、中継番組の試合後インタビューに応じたボローニャのミハイロビッチ監督は、やれやれといった体で認めた。

 手塩にかけて育てている怪物DFをまだ満天下に知られたくない、もう少し手許に抱えておきたい、といった指導者としての欲がにじみ出がちな闘将は、そもそも個人名を挙げて褒め称えることを嫌う。

「両SBができるし、CBもできる。頭も使える」
 だが、冨安にベタ惚れの旧友コスタクルタからどう思うかと執拗に迫られ、根負けしたように「メラビリオーゾ(=マーベラス)」という、滅多に使われない最高級の褒め言葉を使った。

「弱点があるとしたら、ずる賢さや意地の悪さが足りないところだ。トミヤスは悪い考えができない。(生真面目とされる)日本人だからな。だが、SBとして右も左もできるし、CBもやれる。両足が使えてスピードもあり、(空中戦で)頭も使える。重要な選手だ。日本人とは思えん(笑)」

 最後の一文は指揮官得意のシニカル・ジョークだが、これを偏見だと騒ぎ立てる必要はない。ピンチとなれば、冨安が平然とイエロー覚悟の戦術的ファウルを実行できることを指揮官はちゃんと知っている。

1年前、冨安に聞いた“スピードと予測”の話
 冨安の最大の売りは188cmの当たり負けしない強靭なフィジカルと広いストライドから繰り出されるスピードだろう。

 しかし、ほぼ1年前に冨安へ話を聞いたとき、彼からこう訂正された。

「五分五分で(相手と)バチンと当たるときというのは、僕の感覚だと遅れているんです。僕自身は体の強さというより、スピードで勝負していくべきだと思っているので。ただの足の速さではなくて、予測だったり判断だったり、そのスピードが大事なんです」

「予測して先を読んで、相手の先手先手をとって守る。そういう方が僕には合っている。センターバックではそうしないとうまく守れません」

 試合中、冨安の頭の中では数秒先に起こりうるプレーが常に目まぐるしくシミュレートされているのだろう。自身の肉体的アドバンテージに甘んじることなく、思考する速度が大事だと訴えて研鑽してきた若武者は、セリエAのDFとしてトップレベルに手をかけようとしている。

 1月24日、ボローニャは王者ユベントスとのアウェーゲームに臨む。

 第18節で仇敵インテルとの“イタリア・ダービー”に0-2で完敗したユーベとC・ロナウドは、その鬱憤を晴らすべくボローニャに襲いかかってくるだろう。

 ユーベ戦でカンピオナートを折り返した後には、首位ミランとの難ゲームも控える。

「今日は試合前にチーム全員で『100%からさらにもうワンプッシュしよう』と言い合った。辛抱して、苦しんでも最後に勝つ。俺たち、ようやく監督好みのチームになってきた」

 ベローナ戦で自信を取り戻したチームをMFソリアーノが代弁する。今や完全にチームの守備の要となった冨安が、今シーズン中にどこまで進化するのか、見当もつかない。

 冨安に注目するのは日本の少年ファンばかりではない。彼ら以上に、欧州中のクラブの補強担当者たちが、イタリアで台頭する冨安へ熱視線を送ることだろう。

(「セリエA ダイレクト・レポート」弓削高志 = 文)
https://news.yahoo.co.jp/articles/066e26cefa42e759c4f00e73d1e006265628a9d2 

 

2021/01/20(水)
守備的な面もさることながらパスやロングパスの精度も上位だからね。本当に凄い!

2021/01/20(水) 
あのコスタクルタに絶賛される日本人DFが出てくるなんてね…  しかも富安は若い  今後どのようなキャリアを積み重ねていくのか楽しみでならない。

2021/01/20(水)
守備の国でこの結果はすごいですね。

同じ日本人が世界で頑張って、活躍するのは、素直に嬉しいです。

2021/01/20(水) 
リーグやチーム事情の違いはあるが、数字的に見ても世界で一番活躍している日本人選手は、南野や久保ではなく、冨安選手だと思う
日本のメディア(とくにTV)も「選手が入団時にドラえもんの歌を歌った」とかそんなくだらん事を各社取り上げてないで、一見地味な守備を渋く評価してくれる解説者からコメントを貰ってきて欲しい!

2021/01/20(水)
セリエAとブンデスでボール奪取数やデュエル勝利数の1位が日本人の時代が来るとは…。ほんと次のW杯楽しみなだけに早くコロナ収まってくれ。

2021/01/20(水) 
ユーベ戦はめちゃくちゃ楽しみです。成長した冨安の姿を多くの人に見てもらえるチャンスですね!もちろん私もリアルタイムで観ます。  

それと、この記事はかなり丁寧だね。やっつけ記事が多い中でここまで言葉選びや翻訳にも丁寧な記事はとてもありがたい。
こういう時間をかけて作り込んだ記事はプロの仕事だと感じます。

2021/01/20(水) 
遠藤航といい、日本のウイークポイントと言われてたポジションで、4大リーグのトップクラスが登場するとは、感慨深い。

2021/01/20(水) 
ビッグクラブから声がかかるのも夢ではないどころか、そう遠い未来ではない実績だが、ミハイロビッチ率いるボローニャが、富安の成長には最も適している環境のように思うので、次のワールドカップが終わるまではビッグクラブへの移籍は慎重に検討してもらいたい。

2021/01/20(水) 
すでに風格すら感じる。
このまま世界屈指の選手に成長してほしい。

2021/01/20(水)
素晴らしい数字ですが守備の機会が多くなる分回数で言うと他の上位チームよりは守備機会が増えるのは必然的なので、成功率などで書いたほうがよりわかりやすいと思う。
それにしても素晴らしい数字同じ日本人として誇りに思う。もっと若い世代から海外にチャレンジしてほしい。失敗しても成功しても何かは掴めるはず。若いうちにどんどんチャレンジしてくれるとこちらもワクワクする。

2021/01/20(水) 
この若き才能には期待しかない!彼のすべての瞬間がこれからの日本サッカーの歴史に記されていくのを同時進行で楽しめる喜びがありますね。

2021/01/20(水)
久保建英の記事を目にすることのほうが圧倒的に多いんだけど、特筆すべき結果をだしてるのはむしろ冨安のほうだよね。
久保以外選手が海外でどのように活躍しているのか。そんな記事も増やして欲しい。

2021/01/20(水) 
この前の代表戦では今ひとつみたいに思ったが、クラブに戻ってから調子いいな。やっぱり、能力だけでは戦えない。戦略、戦術理解があった上で判断が良くないとコンマ何秒かで競り勝てない。この判断力ほ上を目指す全てのサッカーをする日本人に是非身につけてもらいたい。

2021/01/20(水) 
これだけDFの選手が注目されたことはなかったんじゃないかな?
冨安選手には、いいお手本になって欲しいし、彼に続く選手の登場に期待します。

ウノ・ゼロ、カッコいいじゃないですか!

2021/01/20(水)
さらに経験を積んで、コスタクルタに肩を並べるような名選手になってほしいです。怪我には気を付けて頑張ってください!

2021/01/20(水) 
ずるがしこさとか嫌らしいプレーは経験を重ねないとなかなか厳しいからな
それでもこうやって守備の国でしっかりと評価を得られてるのは大きい

リーグ戦でクリロナやイブラや各国のエースクラスと毎試合対峙してればここから必要な能力は自然と吸収できそう

2021/01/20(水)
まずここまで褒められるのがすごいね。
よくあるリップサービスじゃなくて冨安の凄さを
率直に感じてのやり取りなのが伝わってくる。

2021/01/20(水)
守備で実績を上げ続ける事は難しい。
シュートは10本外しても1本ゴールすれば評価される。
守備は10本止めても1本ミスったら批難される。

2021/01/20(水)
冨安、遠藤航はCL級のクラブでレギュラーでも良いパフォーマンス
各クラブの財政が厳しいが、それでも冨安は遠くないうちに上か他の国に行くんだろう

この二人は丈夫だし期待したい

2021/01/20(水) 
そう。デュエルもスピードと読みであの勝率を誇っている。
フィジカルはまだそこまで強くない。吉田のほうが上だね。
フィジカルの改善余地はあるから、そこを鍛え、読みも経験積んで冴えれば、本当にワールドクラスのDFになれる可能性はありますな。

2021/01/20(水) 
ロシアW杯の興奮冷めやらないアジアカップで、初めて冨安健洋を見て愕然とした。こんなディフェンダーが日本にいたの?しかも若い!!ポジション取りも対人能力も判断もいい。本当に驚いた。

2021/01/20(水)
辛口のコスタクルタにここまで言わせるのは尋常ではない。彼は日本サッカー史上最高の選手になる可能性が極めて高い。気をつけなければならないのは怪我だけだ。

2021/01/20(水) 
現時点では同年代CBの中ではかなり上位だと思うけど、オフ・ザ・ボールの達人でもあるクリロナを完封すれば確実に世界トップクラスのDFとして認められる。
攻撃面やパス精度がすでに武器だから守備技術がユーベに通用すればCL常連レベルのクラブからお声が掛かるでしょう。

2021/01/20(水)
センターバックが欲しい強豪チームはたくさんありますからね。
今夏の移籍市場が楽しみですが、とにかく怪我とコロナには気をつけて出場を続けて欲しい…

2021/01/20(水)
次のステップが楽しみで仕方ない。
ビッグクラブ移籍したとしたら、CBとしてはアジア初なんじゃないか?

ポジショニング別で1番世界一に近い選手だと個人的には思っている

2021/01/20(水)
富安、久保はこれから日本を引っ張っていくのは間違いなさそうですね。そこに堂安や鈴木、個人的には田中碧がさらに成長してきたらこれからの日本サッカーがますます楽しくなりそうです。

2021/01/20(水)
福岡県産。ありがたやー。アビスパ福岡他、多大なる功績に感謝。
体格は生まれもったモノとして、
賢さ聡明さメンタルや人格はどーしたら身につくのか教えてほしいw
大きな怪我がない事を願っています。
シーズン終わりリストされるのは間違いない。
ユーベに移籍できたら良いね。

2021/01/20(水) 
日本代表で試合に出たときから、すごい安定してうまい選手がいるなと思ってたが、守備のレベルが高いセリエAで、ここまで評価されるとは‥‥守備だけじゃなく、攻撃陣顔負けの足元の技術やゴール前の冷静さもある。
まだ、22歳という若さもある、今後も頑張ってほしい。
冨安以外の日本代表DFはレベルについていけるかな‥‥?

2021/01/20(水) 
代表でも重要な選手だったコスタクルタ。カテナチオの国の名手からディフェンスを褒められるとは。
これを継続して力を発揮してもらいたいね。

2021/01/20(水) 
FWよりも世界で戦える選手が出てこないと思ってた昔が懐かしいな。
むしろFWこそが日本人にとって1番困難なポジションだったね。ゴールキーパーは土台にすら乗れないけど











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