スクリーンショット 2021-01-03 20.41.30

スポンサード リンク




◆サッカー天皇杯全日本選手権 ▽決勝 川崎1―0G大阪(1日・国立)

 川崎がG大阪を1―0で下し、初優勝を飾り、リーグとの2冠を達成した。後半10分にルーキーFW三笘薫(23)が、準決勝のJ3秋田戦に続く決勝点をマークする大仕事。この試合を最後に現役引退するMF中村憲剛(40)の花道を飾った。18年間の現役生活を終えた中村の妻、加奈子夫人(40)がスポーツ報知に観戦記を寄稿した。

 川崎フロンターレに関わる全ての皆様、悲願であった天皇杯優勝、本当におめでとうございます。また、このコロナ禍において、天皇杯開催にご尽力された全ての方に選手の家族として御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

 思えば4年前、大阪での初めての天皇杯決勝。タイトルを取る瞬間を見届けたくて子供3人と遠征したのですが、前夜に長女が胃腸炎を発症してしまい、大みそかに大阪で救急病院にお世話になり、試合もホテルの部屋で見ることになりました。結果は1―2で鹿島に負け、「パパには心配をかけるから言わないで」と言う優しい長女の願いもむなしく熱にうなされながら応援したパパの優勝はかなうことはありませんでした。

 4年前は優勝の味を知らず、常勝軍団、鹿島アントラーズの壁は越えられそうで越えられない、どうしたらあの届きそうで届かないあちら側になれるんだろう。試合終了のホイッスルが鳴った瞬間、まだなんだと思って泣きました。長女の成長も感じながら、また大みそかでありながら、真摯(しんし)に対応していただいたホテルの方、お医者様の優しさもあって、大阪での思い出はほろ苦くも深く心に残っています。

 今年の元日、憲剛引退の日となる天皇杯決勝の対戦相手が大阪のチーム、ガンバ大阪ということで、4年前の記憶が緊張と共によみがえりました。高揚感と少しの寂しさを持って朝を迎え、子供たちと準備をしてかなり早くに国立競技場に到着しました。

 競技場までの道すがら、ありがたいことにたくさんの方に「今日が最後ですね」と声をかけていただきました。あぁ本当に今日が最後だなとしみじみするのは早いと思いながら、決戦が始まりました。4年前とは違う、きっと大丈夫と思う自分と、今まで何度も見てきた勝者の背中を見つめる愛すべき選手たちも想像してしまって。期待と不安、気持ちが行ったり来たりして落ち着きませんでした。

 正直、はっきり試合中のことは覚えていません。あまりにドキドキして時計を見たらまだ10分しか経過していなかったこと。次女に「おなかすいた」と買わされた、たこ焼きの味が緊張感もあってすごく後に残ったこと。三笘選手が待望のゴールを挙げた時に競技場の隙間からちょうど西日が差してきたこと。憲剛が選手としての役目を終えた瞬間を見届けたこと。断片的にですが、情景とともに記憶に深く刻み込みました。

 その時その時でベストの準備をしてきた憲剛を見続けてきた私としては、出られなかったことはもちろん悔しくもあります。ですが、最後に見た風景は紛れもなく憲剛が時間をかけて愛情を持って水をかけ続けた種が大木となった瞬間でした。5年前から少しずつ、大きく育ってほしいと願って切磋琢磨(せっさたくま)して一緒に成長させてもらった仲間たちに囲まれる憲剛を見て、この光景を見させてもらったこと、一生忘れることはないと思います。

 試合が終わり、家で憲剛を待ちながらどんな声をかけようかと思っていたのですが、帰宅した憲剛を見たら不覚にもぼろぼろと涙が出てきてしまいました。鬼木監督の采配やかけていただいた愛情にも100%納得していたはずなのに、驚いていた憲剛を見て出た言葉は「サッカーやめないで」でした。憲剛がボールを蹴る姿を心から見たいと、よりによって引退の日に思ってしまいました。どこでもいい、ただ彼が楽しくサッカーをやってるところが見たいと伝えたら、笑って、「大丈夫だよ、それはやめないよ」と言われました。

 プロサッカー選手、中村憲剛としては幕引きですが、サッカー小僧、中村憲剛はきっとまたどこかでボールを蹴り続けると思います。背負ってきたものを頼もしい後輩に託して、ただただサッカーを楽しむ憲剛を見てみたい自分がいます。純粋にサッカーを楽しんで、たくさんいろんなものをインプットして、お世話になったたくさんの方に恩返しができるように。たくさんの子供たちの才能の種に水をかけてあげられるように。時に叱咤(しった)激励しながら笑顔を絶やさず共に生きていきたいと思います。きっと私たちが見せてもらった光景にはさらにその上があると剛(つよ)く信じています。長い間、応援頂き本当にありがとうございました。(中村 加奈子)

 【取材後記】

 加奈子夫人は想像より斜め上をいく。

 憲剛が天皇杯決勝に出場しなかったこともあり、試合後、加奈子夫人に観戦記をやめてもいい旨を伝えると「一度、お引き受けしたお話なのでキャンセルしなくていいですよ」と返ってきた。ありがたかった。と同時に、試合後すがすがしいインタビューを残した憲剛の姿を思い出した。

 観戦記や手記は記者が話を聞いてまとめることがあるが、今回は違った。2日朝、取材のタイミングを相談しようとすると、加奈子夫人自ら書くという。また驚いた。「話すと感情の整理がうまくつかなくて、支離滅裂になりそうな気がするので」。私は話を聞いている最中に泣いてしまい、仕事にならない可能性もあったので少しホッとした。

 その考えは甘かった。届いた原稿を読んでいると、涙がこみ上げてきた。会社にいたので懸命に我慢した。4年前、吹田スタジアムのコンコースで会った時のことは鮮明に覚えている。中大サッカー部の主将とマネジャーが結ばれた中村家の元日夜を想像し、最良の理解者が最愛の夫にかけた言葉にまた涙腺が緩んだ。

 加奈子夫人はこの観戦記を1時間で書き上げたそうだ。1700文字以上。2人にとってとても大切な楽曲へのオマージュも含まれている。本人は謙遜するが、驚きの才能。「書くことでだいぶん整理がついた」。そう言ってくれた加奈子夫人には感謝しかない。(08年~10年川崎担当・羽田 智之)

報知新聞社
https://news.yahoo.co.jp/articles/84858c9fbfc14a61d2291b52eee5ee24af1385fb 

 

2021/01/03(日) 
悔しいこともたくさんあったけど、素晴らしい花道の最後に一番の理解者で伴走者の奥さんがいるなんて、幸せだろうなぁ。
本当にお疲れ様。引き続きフロンターレ、日本サッカー界を憲剛選手にしかできない形でサポートしてほしい。

2021/01/03(日) 
憲剛も長男の龍剛くんも文才あるけど、加奈子さんも同じく文才ある…
一番身近にいて、一番支えてきたからこその「サッカーやめないで」の言葉に涙が止まりません。

2021/01/03(日)  
「サッカーやめないで」とは、サポーターの我々も思ってたし、何度も涙したけど、加奈子さんの言葉には敵わないし、これ読んで、また、涙しちゃいました。本当に素敵な奥さんと子供達に支えられての憲剛だね。引退式でも、あなたが居なければ、今の自分は無いとの憲剛の言葉もうなずけます。

2021/01/03(日) 
鹿島サポです。
新年早々、号泣しちゃいました。
奥さんの気持ちが分かる。終わってほしくないですよね。まだやれるんだし。憲剛さんなら
どこでも活躍してくれると思うし、良き父親になってくれそうで家族としては良しとしましょう!本当にお疲れ様でした!!

2021/01/03(日) 
18年間、色々なご苦労があったと思います。
憲剛さんが頑張れたのはご家族の支えがあったからなんですね。
2冠おめでとうございます。そしてお疲れ様でした。

2021/01/03(日)  
涙が出ました。
中村憲剛選手、奥様、ご家族の皆様、
本当にお疲れ様でした。

byガンバサポ

2021/01/03(日)  
等々力でのフロンターレの試合後に、サポーターにせかされてビールケースの上にのって自分のチャントをフルコーラス歌う中村憲剛を目にしたのはもう18年前。照れながらトラメガを手にした憲剛を見て、なんて好い人なんだろうと思った。それからプレーも気になって彼のことをスタンドから応援するようになった。ここまでの選手になるとは。長い間ありがとうございました。

2021/01/03(日)  
素敵です。
加奈子さんもお疲れ様でした。中村家のますますのご活躍を楽しみにしています。

2021/01/03(日) 
惹きつけられる言葉に涙してしまいました。こんな素敵な奥様があってこその憲剛さんなんだなぁと実感しました。

2021/01/03(日)  
「加奈子夫人はこの観戦記を1時間で書き上げたそうだ。1700文字以上。2人にとってとても大切な楽曲へのオマージュも含まれている。本人は謙遜するが、驚きの才能」

自分もめちゃくちゃ驚きました!
中村家の長男は、お母さんの文才を受け継いだのかも知れませんね?

2021/01/03(日) 
先日、ご長男の手紙に深く深く感銘を受け、コメントさせて頂きました。
まず、奥さまの前に、長女の方もお父さん想いなのだと強く感じました。
大事に至らず何よりでした。
そして、奥さまのお言葉にも、
大変感動致しました。
タイトルをたくさん獲る姿ではなく、
ボールを蹴る姿が好きだったのだと感じました。
種を蒔かれたこれまで、最後に花が咲いて引退、聞くだけなら美しいストーリーも、歯がゆさやケガ、苦しいことの方が多かったはずです。
どうか、どうかその貴重な経験を、後輩達に伝えていってください。
指導者としてまたお会いできる日を楽しみにしています。
以前にも書きましたが…
申し遅れましたが私はレッズファンです。
どうか浦和の指導者にw! 
お疲れ様でした!

2021/01/03(日)  
この奥様の観戦記を読んで泣いてしまいました。
息子は小学校4年生の頃から、川崎フロンターレのファンになり14番のインサイドキックをひたすら真似をしていました!

青森に住んでいますが、フロンターレの試合が仙台である時は息子の試合や練習がない時はユアスタに観に行ってます!

憲剛が引退しても、息子はフロンターレを応援し続けるって言ってます。

川崎フロンターレ 14
中村 憲剛

ありがとう!

そして、
お疲れ様でした!

2021/01/03(日)  
中村家は、皆さん気持ちを「言語化」するのが素晴らしい
心からの気持ちがないとこんな素敵な文章にならないと思います。

他チームのサポさんからも感動のコメントをこんなに貰える選手は他にいないでしょう。

私も川崎に住んで40年近いですが、この街にフロンターレが生まれたこと、憲剛さんが一緒に育ってくれた事。本当に感謝しかありません。

2021/01/03(日) 
他サポながら、この手記には目頭が熱くなりました。なんというか…全てに対してリスペクトを持ち、優しさを込めながらも、お子様のエピソードではちょっぴりユーモアも…中村憲剛選手の現役生活を支えてきた、もっとも大きな要因が何か分かった気がします。お疲れ様でした!これからも家族仲良くお過ごしください、と言いたい。

2021/01/03(日) 
これからも中村憲剛の挑戦をサポートしていただきたい。憲剛第二のステージも応援しています。

2021/01/03(日)  
良い文章を書こうと思われたわけでもなく、ただただ感情の通りに描かれたのだと思います。文才も去ることながら、綺麗な心に感動させて頂きました。

2021/01/03(日)  
憲剛一人で、フロンターレの活躍はなかったと思える。周りから力を受け、それを力にして、私達に感動を与えてくれていたのだと感じる。いつまでもプレーヤーの憲剛を見ていたい気持ち痛いほど伝わりました。

2021/01/03(日) 
サッカー選手の引退でここまで話題になった方は、ここ最近では彼だけでは?
私は引退の記事で初めて知りましたが、
人気になるのも納得だと思いました。

2021/01/03(日) 
これからは選手ではなく指導者としてサッカーに関わって行くと信じてます。でも解説を聞いてみたい気もする。まあいろんな形でサッカーを続けていくでしょう。その時を楽しみに待ちます。

2021/01/03(日)  
もらい泣きをしてしまいました。

あまりにも素直な夫婦、お子様なので。

2021/01/03(日)  
サポーターにとっても本当に素晴らしい時間を家族で作ってくれたことに感謝です。

本当に勝手ですが、奥さんの『サッカー辞めないで』て、中村憲剛が『じゃあ、もう1年やるか』って言ってくれないのかなーって期待してしまいました!

2021/01/03(日)  
素敵な夫婦

2021/01/03(日)  
バンディエラの象徴のような選手
人間性も素晴らしい

2021/01/03(日)  
泣ける。家族の支えの大切さ。

2021/01/03(日)  
この妻にして夫あり、やね。
好きな女性のタイプは妻と書き続けるだけあるわ。
泣いた。。

2021/01/03(日)  
日本協会がほっとかないだろう。代表コーチに就任させる可能性は大!?

2021/01/03(日)  
泣きました。素晴らしい奥様ですね。

2021/01/03(日)  
素晴らしい文章。
感動しました。

2021/01/03(日) 
現役最終試合は1分でも出すべきだったと思う。家族の為にも。

2021/01/03(日)  
泣ける・・。











スポンサード リンク

ブログランキング にほんブログ村 サッカーブログへ