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6月3日、マリオ・ゲッツェは28歳になった。フットボール選手であれば、最も脂が乗っている時期だ。ましてやワールドカップ決勝でゴールを挙げたドイツの英雄。誰もが羨むようなキャリアを歩んでいるはずだった。

だが、現実はそうなっていない。今夏でドルトムント退団が既定路線となっている中、新天地は決まっていないのはおろか、ビッグクラブは手を挙げようともしない。輝かしい未来が待っているはずだったゲッツェに何が起きてしまったのか?
(文=ニール・ジョーンズ/Neil Jones)


こぞって称賛された才能
 
かつてピッチはマリオ・ゲッツェの舞台のようなものだった。

ところが、ブンデスリーガの首位を争うボルシア・ドルトムントとバイエルン・ミュンヘンの直接対決の激闘において、かつて神童と呼ばれたドイツ人選手はベンチを温め続け、投入されたのは試合時間が残り10分となってから。目立った活躍もできず、チームも0-1と敗れた。

ワールドカップの決勝で英雄となりながら、それ以外の成功をキャリアに刻むことができないでいるゲッツェ。28歳の誕生日を迎え、ドルトムントとの契約がこの夏に満了する中、次のような疑問が浮かぶのは仕方のないことだろう。

「なぜ“世紀の天才”は輝かしいものになると思われていた未来を手に入れることができないでいるのか?」

ゲッツェを「世紀の天才」と評したのはマティアス・ザマーだった。ロベルト・レヴァンドフスキは「規格外の選手」と呼び、ユルゲン・クロップは「私のこれまでの監督人生の中で、最高の若手選手」と言った。ドイツ代表のヨアヒム・レーヴ監督にとっては「神童」であったし、フランツ・ベッケンバウアーにとっては「ドイツ代表史上最高のストライカー」だった。


そうそうたる面々から絶賛されていたのである。

実際、10代の頃のゲッツェは特別な選手だった。ダイナミックで、賢く、スピードがあり、創造性にあふれ、テクニックも抜群。21世紀の理想的なサッカー選手と見られていた。多才で変幻自在で機敏。ドイツ紙『ビルド』は「スーパーマリオ」と書き立てた。

20歳になるまでにゲッツェはドルトムントの2度のブンデスリーガ優勝とDFBポカール(ドイツのカップ戦)制覇に貢献し、2010年にはドイツのフル代表に選出されたが、これは1954年のウーヴェ・ゼーラー以来の最年少記録だった。スウェーデン代表との親善試合に途中出場し、当時ドイツサッカー協会(DFB)のテクニカル・ディレクターだったザマーは「歴代のドイツ代表の中で最高の天才のひとり」と語っていた。

問題なのは若かったゲッツェが今や28歳となったことである。サッカーは日進月歩が激しく、あれやこれやの理由で、シュヴァーベン県メミンゲン出身の若者は追いつくのに必死だ。

数週間後にはゲッツェはフリーになる。5月初め、ドルトムントはジグナル・イドゥナ・パルクでゲッツェとの契約を更新しないことを明らかにした。「ゲッツェは素晴らしい選手だ」と、スポーツディレクターのミヒャエル・ツォルクは言った。「これはお互いを尊重しあった決定である」。


リヴァプールで復活のチャンスもあったが…

今となっては過去のことだが、ゲッツェが初めてドルトムントを出て行った2013年、クラブはお通夜のようになった。「心臓を撃ち抜かれたようだった」と、当時のドルトムント指揮官クロップは、ゲッツェが3700万ユーロ(約44億円)でバイエルンに移籍したことをそう語っていた。あのニュースは、ドルトムントがチャンピオンズリーグの準決勝でレアル・マドリーと対戦する前夜にメディアが報じたものだった。

クロップはゲッツェとその代理人に直接会い、バイエルンに行くのは間違いだと警告した。「クロップにはわかっていた」と、ドルトムントの最高経営責任者であるハンス・ヨアヒム・ヴァツケは言う。「クロップはあの坊やが間違いを犯し、そのせいで傷つくだろうと100%確信していた」。

ゲッツェはクロップを尊敬し続けている。今でも連絡を取りあっているし、ゲッツェにとってかつて師事した監督との思い出は幸せでしかない。

「監督は僕のことをわかってくれていた」と、ゲッツェはアメリカのスポーツメディア『The Players Tribune』で述べている。さらに、クロップについては「監督としても優れた人だけど、人間として本当に素晴らしい人だった。あんなに明るいサッカーの監督に会ったことがない」とも話した。

2016年の春、ゲッツェはクロップからリヴァプール加入のチャンスを与えられた。だが、驚くことにそれを断ったのである。バイエルンでのゲッツェは、クロップが予言したとおり、成功を収めることはできなかった。最初は活躍したが、当時のペップ・グアルディオラ監督の下でレギュラーの座を獲得することはかなわなかったのである。そんな失意の中にあった元教え子を、クロップは救い出す用意ができていた。

ただ、ゲッツェは「リヴァプールは僕にとって遠すぎた」と断り、結局は古巣のドルトムントに戻る決断を下した。当時、失望したクロップはメディアに自身の主張を力説していた。

「列車を押してくれる選手を探していた。走っている電車に飛び乗ろうとするのではなく、自分で列車を押してやろうとする選手、我々がリヴァプールで必要としているのはそういう選手だった。『でも来年のチャンピオンズリーグでプレーできない』ということになって、さようなら、ありがとう、どこにいっても来年は頑張れよ、ということになった」

その夏、ゲッツェはドイツへと戻り、リヴァプールは別の選手に注目した。それがサディオ・マネだ。4年経った今では、世界最高の選手の一人となっている。レッズという列車は今、フルスピードで疾走中だ。もう押す必要もなければ、途中から乗ることもできない。


抱える最大の問題は?

ゲッツェは今や次の移籍先を検討しなければならない状態である。イタリアへの移籍話もあり、とりわけラツィオやミランの名前が挙がっている。だが、全盛期を過ぎてしまっているのではないかという疑念は払拭しきれていない。ドイツのレジェンド、ローター・マテウス氏は「もう一度本当の自分を取り戻さなければ」と語る。

「フィジカルは大丈夫だ。問題はメンタルだ。サッカーは常に変化する。彼のプレースタイルには貪欲さが欠けている。ドルトムントや他のトップクラブのサッカーについていくにはスピードが足りない」

そこがまさに厄介なところなのだ。ゲッツェの才能はまだ枯れていない。「自転車と同じで、教えてもらってできることじゃない」とザマーは言う。だがケガや体調不良のせいでその才能が発揮できていないのだ。10代で恥骨に炎症を負い、2013年のUEFAスーパーカップのチェルシー戦でラミレスに恐ろしいタックルを受けて以来、足首に問題を抱えている。最も重大なのは代謝障害で、ドイツでの報道によるとミオパシーだというが、それを患って、2017年には半年ほど思うように動くことができず、スピードや身体のキレを失ったという。

他にも問題はある。『ビルド』の辛口批評によると、最近のゲッツェは「毎日トレーニングで汗をかかなくても、SNSで数百万ユーロを稼ぐことができる」とされ、ドイツの週刊誌『ディー・ツァイト』では、インスタグラムやTikTokにハマった「リビング・セルフィ」とさえ呼ばれている。ドルトムントのリュシアン・ファーヴル監督も、自身の3-4-3システムにゲッツェが果たせる役割はゼロに近いかもしれないと認めている。


28歳となった今

「多くの人がゲッツェの全盛期は18歳のときだったと思っている」と、あるドイツの関係者が『Goal』に語り、現実を突きつける。

「ストライカーとしての強さもなければ、ウィングとしてのスピードもない。うってつけのポジションはいわゆる背番号10的なポジションだが、今どこのクラブでそんな選手を必要としているだろうか」

ゲッツェは6月3日、28歳となった。本来なら絶頂期に入ったばかりの年齢のはずだ。フリーとなれば、リヴァプールを含むヨーロッパのエリートクラブからこぞって声がかかってもおかしくない。

だが、現実はそうはなっていない。クロップとの思い出は常にゲッツェにとって幸せな思い出だが、リヴァプールはもはやゲッツェには目もくれない。今もこれからも、アンフィールドへの移籍はかなわないだろう。

最終的な移籍先がどこかはともかく、若かりし頃の魔法のようなプレーがもう一度できるという希望はある。人々を驚愕させ、試合で最高の栄誉を手にするあの瞬間をゲッツェは取り戻せるはずだ。

「メッシより上だということを世界に示せ」

ドイツ代表のレーヴ監督はゲッツェに伝え、2014年のワールドカップ決勝アルゼンチン戦のピッチへと送り出した。

今は昔、そんな言葉が嘘ではない時もあったのだ。

ニール・ジョーンズ
https://news.yahoo.co.jp/articles/da6c97d68138c5c04725787f5d672e85d3536be4?page=1 



2020/06/06(土)
求めるスタイルが違うのにバイエルンに行ったのが間違いだった。
バイエルンとしてはフィットしなくても、ドルトムントを弱体化できれば目的は達成。
いいように利用された感じ。クロップもそれをわかってたと思う。

2020/06/06(土) 
チャンスメイク出来てゴールも決められるいい選手なんだけど、基本トップ下でしか機能しないってのがネックなんだよな。
インサイドハーフはいまいち合わない。
今の時代トップ下がなくなりつつある。
そういう意味だと香川とも通じるものがある。

2020/06/06(土)
まあ誰が何と言おうとも、w杯決勝で決勝点を決めた選手のキャリアが大成功であることは間違いない。本人はもっと上に行きたかっただろうけど。

2020/06/06(土)
ゲッツェだけに限らず、香川やシャヒンもドルトムントからステップアップ目指して失敗した出戻り組で、以前と同じようには活躍できなかったからね。チーム選びがいかに大切かが分かる。

2020/06/06(土) 
この世代(92年組)はデビューしたての17-18歳ぐらいの時は
ネイマール、ウィルシャー、ゲッツェの3人が飛び抜けて評価されて
その後に追随する評価を受けてのがムニアイン(当時、一番トップ3に近い)、エリクセン、エルシャーラウィ、ルーカス・モウラ、アラバ、ヴェラッティ、コウチーニョで、第3グループにソンフンミン、宮市、フィル・ジョーンズ、サラー、イスコetcだったもんね...
そう考えると若い時の評価なんて当てにならんよな。そういえば宮市や宇佐美も大手メディアの世界の期待若手(U-20)ベスト30とかにも普通に入ってたな。。。

例えばマネとかは全く評価されてなかったしね。

2020/06/06(土)
バイエルン以降はただの1プレイヤーになってしまって
ドルトムントカムバック後もコスパ的には微妙な選手だった

ライバルの主軸を潰し切ったバイエルンの手腕と見るべきとも

2020/06/06(土)
体調が一番問題でしょう。
本人が一番なんとかしたいと悔しい思いをしているはず。
イメージと違う自分に相当ストレスを溜めているはず。
それでもそれから目を背けず、諦めず、サッカー選手として自分が出来ることをやっている。
素晴らしいよ。
恵まれた才能を持っていながらサッカーに集中せず、それを悪戯に浪費しているプレーヤーによくよく見習って欲しい。

2020/06/06(土) 
本当に一流のスポーツ選手ってベストな状態を維持するのが難しいと感じる。 香川とかも全盛期の年齢で逆にキレなくなったし。 ほんとウェート、柔軟性、パワーのバランスとかがトレーニングでも大切なんどろう。 ということから、メッシ、ロナウドらは異常を通り越した次元と考えた方が話がシンプルですね。

2020/06/06(土)
バイエルンに行ってから、歯車が狂い始めたのは間違いない。

まだまだ選手としてもう一花咲かせられる年齢であり、あの時の楽しい週末を香川と共にもたらしてくれた選手だから、これからも頑張ってほしい。

2020/06/06(土)
将来のサッカー界を牽引する存在として熱視線を向けられてるムバッペやサンチョも思うようにいかない可能性は十分にあるということだよな

2020/06/06(土)
ただ、漠然とステップアップしたい→失敗した例だよね。

チームの戦術・監督・チームメートとフィットするかどうか考えないといけない。

これって、日本人にも当てはまるような気がする。
「海外に行きたい」が先行して、結局出れないっていう。

2020/06/06(土)
これから再復活して活躍するのは難しいだろうね。
でも若い時に結果を出したこと自体はすごいこと。
こうなったら、思い切ってポジションチェンジかな。ボランチかSB。
それかJリーグ。まだまだ引退する歳じゃない。

2020/06/06(土)
仕事の関係でミュンヘン・ドルトムントの両方に住んでいましたが、ご存知の通りドイツ人は皆バイエルンを神格化している様でした。「子供は皆バイエルンを目指せ!最終目的地はバイエルンだ!」と言った感じに。そしてドルトムントはスタジアムの熱気や駆け付けるサポーターの数は凄まじい物があり、さぞ賑わった街なのかと思いきや実際は"ド"が付く田舎町。正直スタジアム以外何も無い。あるとすれば国立蹴玉博物館ぐらい。ただサッカーに集中するにはドルトムントの方が適している。ミュンヘンには誘惑が多過ぎる。

2020/06/06(土)
もうそこそこ稼いだんだろうし、思い切ってMLSでも行って環境を変えてみたらいいのでは。

プレッシャーがなくなって、いいプレーができるようになったら、トップクラスのチームではないかもしれないが、また欧州に戻ってこれるだろうし。

2020/06/06(土)
10年前はネイマールとゲッツェがサッカー界を引っ張る存在になると思った。
ゲッツェがこうなるとは思わなかったし、メッシとロナウドが未だにサッカー界を牽引してるのも、10年前の自分からしたら驚きだろうな。

2020/06/06(土)
バイエルン時代にクロップリバプールから救いの手を出してたのか。

香川はクロップの救いの手に乗って持ち直したから、ゲッツェもそうしてとけば、プレミアはきついだろうけど、持ち直したかもしれないんだよな。

クロップの下から出ていくと概ね駄目になるし、サラーもそういう臭いがプンプンするんだよな。

2020/06/06(土) 
香川と同じで怪我とか病気でコンディションが万全でシーズン通して動くことが出来なくなっただけ。
そんな選手だとビッグクラブではいらないし、スモールクラブでは買えない。
結果移籍先が見つからない。

2020/06/06(土)
現代サッカーではゲッツェのプレースタイルで試合出れるチームは限られてる気がする。
強豪クラブでは厳しいんじゃないかな。

2020/06/06(土)
ゲッツェ選手は早熟の天才でしたね。

香川選手と二人とも若いときだけの輝きで

そのあとは、二人とも消えてる

何とも言えない凄い動きしてたのに

完全にみられなくなった…感覚なんだろうね

ズレが戻らないのは

2020/06/06(土)
典型的な早熟タイプ。年齢とともにプレースタイルやフィジカルを変えないといけないが上手く出来ないタイプ。

2020/06/06(土)
ついにっていうかまだ28歳なのか、初めて見た時は衝撃受けたな。
しかしどこで狂ったのか今は魅力の感じない選手になってしまった。

2020/06/06(土) 
かつて活躍していたようなプレーを披露するのは難しいことは本人もわかっているはず。プレースタイルを変えてもう一花咲かせてほしいですね。

2020/06/06(土) 
輝いていた時を知っているから、こんな“もう終わった選手”的な書かれ方をされてしまうのが残念だ。
もう一度復活してあの閃きとテクニックあふれるプレーを見せて欲しいね。

2020/06/06(土) 
プレースタイルが時代の要求に付いていけないのはよくあること
中田や小野なんかも現代サッカーで求められるアタッカー像が現役中にどんどん変わっていってどんどん落ちぶれていった
リバプールに行っても結局は変わらなかったろう

2020/06/06(土) 
W杯決勝でのゴールという、最高峰の舞台でスポットライトを浴びたから、ここまで取り上げられているが、プレースタイルと時代が合わないことで日の目を見なかった選手はいっぱいいると思う。

個人手には、アルゼンチンのリケルメ。

彼ほどテクニックがあり、エンターテインメントに溢れる選手はいない。
が、走れない(走らない?)、守備をしない。
とにかく、攻守の入れ替えが早い、近代フットボールには適していなかった。

もう、今後も、リケルメのような、ピッチの中央で、ボールを集め、自分以外の選手を操るような選手は出てこないかもしれない。

でも、リケルメは、だからリケルメだった。スタイルを曲げなかった。

ゲッツェも、貫けばいい。

自分がやりたいようにできるチームを探す。
カモン! 日本!

2020/06/06(土)
ドイツにワールドカップ優勝をもたらした選手として歴史に残る選手でしょ。もしかしたら、ワールドカップ優勝で燃え尽きてしまったのかな。

2020/06/06(土)
ワールドカップ言うならあのアシストをしたシュールレもその後は全然だったなあ・・・

2020/06/06(土)
10年以上も世界のトップに居続けるロナウド、メッシがいかに異常なのか、よくわかる。

2020/06/06(土)
代謝障害と足首のケガ、そういうことだったのか。
ワールドカップの決勝ゴールが人生のハイライトだったんだ。

2020/06/06(土) 
才能は十分にあったんだろうけどそれを開花させる努力とメンタルと体が足りなかった。メッシより上っていうのは監督のただの励ましにすぎない。











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