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◆名古屋が風間監督の退任を発表。後任は“堅守速攻”のイメージが強いフィッカデンティ氏に

 9月23日、名古屋グランパスは風間八宏監督を解任し、後任にFC東京や鳥栖で指揮を執ったマッシモ・フィッカデンティ氏が就任すると発表した。2017年シーズンから発足した風間体制は3年の契約期間を全うすることなく終焉を迎えたわけだが、両監督の残してきた実績からすれば180度のスタイル転換という印象の強い指揮官交代劇である。

 小西工己社長は9月21日のファン感謝デーの場で報道陣に「このスタイルは継続していくつもりか」と問われ、「解任報道とは別の話として、グランパスはそういうことです」と発言していたが、この点においても今後のチーム方針の推移には目を凝らしておく必要がある。つまりそれは守備的とされるフィッカデンティ監督就任が堅守速攻スタイルへの転換を意味するのか、それともまずは残留争いに巻き込まれた現状への対症療法なのかという観点があるからである。
 
 独特にして攻撃偏重の風間監督のもと、約2年半を戦ってきた名古屋は“名古屋の風間スタイル”を確立しつつはあった。「相手ペナルティエリアに8人が入っていても普通になってきた」と豪語する攻撃時の迫力は確かにリーグ屈指のものがあり、それはここ10戦で1勝3分、勝点6しか得られていない中ですら示してきた、彼らの特徴でもあった。11人のメンバーすべてがボール保持に自信を持ち、敵陣に押し込んだうえで自分たちもゴール前に迫っていく攻撃は、SBの宮原和也が4得点をゴール前で挙げていることからもいかに分厚くペナルティエリアを攻略していたかが分かる。

 単純なロングボールを嫌い、クロスさえも二の次の手段としてボックスの3辺を攻め落とすことに心血を注いでいた集団は、好調時にはあらゆるチームをも圧倒する破壊力を示してもいた。課題と言われる守備面も、攻撃が循環している時には敵陣での攻撃とボール奪取を繰り返す美しさがあり、とりわけ今季の序盤戦は優勝候補の筆頭に見られるほどの評価をされる場合すらあった。

◆風間スタイルは名古屋に何を残したのか?

 しかし攻撃の圧倒とボール保持が担保となる偏重的なスタイルだけに、対策を敷かれると意外なほどの脆さを露呈する一面もあった。印象的だったのが5月26日のリーグ13節、それまで無敗・無失点を誇っていたホーム豊田スタジアムで行なわれた松本戦で、田中隼磨が「これしかなかった」と苦笑いした徹底防戦の前に攻めあぐね、ボール保持を強力な対人守備で阻害され、カウンター一発に沈んだ。前々からリトリートとカウンターには苦手なところがあった風間監督の名古屋だったが、これで一気に“ネタバレ”した感が強まり、以降はほぼすべての相手に真っ向勝負を仕掛けてもらえず、勝点をことごとく落としてきている。

 唯一、正面からぶつかってきてくれた川崎にはリーグのホームゲームで3-0の勝利を収めたが、直後のルヴァンカップ準々決勝ではついに同類にまで相手をされなくなり、ロングボール戦術の前に屈した。以降はその名古屋がジョーの高さを頼るロングボール戦術を解禁しており、もはや攻守一体の攻撃的スタイルは徹底するものではなくなってきているのが現状だ。今回の解任劇はそれでも練習では従来のスタイル維持のためのトレーニングを続ける監督と現場との乖離を、クラブが見かねてのものと捉えることもできるだろう。

 賽は投げられた。ではこの2年半、確固たる哲学のもとで積み重ねられてきたはずの“風間スタイル”の遺産は残されているのだろうか。いくつかの点においてそれは認められる。まずは成長を遂げた選手たちの存在だ。その筆頭は今季の主力を張る和泉竜司や宮原和也である。奇しくも両選手ともに風間監督によって複数のポジションで起用され、常に及第点以上のパフォーマンスで期待に応えてきたポリバレントである。
 
 和泉は、大学時代は勝負強いアタッカーとして名を馳せたが、サイドハーフやボランチ、SBから果ては3バックまでこなす万能ぶりを発揮し、かえって彼の持つ「ボールキープ力」と「ボールを運ぶ力」が際立った。宮原は、広島時代はボランチや3バックの一角としてプレーする守備のポリバレントだったが、SB起用でそのスピードと守備センスが引き出され、前述したように最近ではゴール前での仕事もできるようになった。

 名古屋の若手全員がというわけではないが、彼らのような若い主力を生み出せたことは、バトンを引き継がれたチームにとっても、心強いところだとは思う。また個人戦術を重視したトレーニングメニューは大なり小なりの技術的成長を選手全員に促したところがあり、ハイレベルな選手をかき集めてきたこの2年間でチームに加わった丸山祐市や米本拓司、吉田豊といった選手は偶然にも新指揮官と戦った経験があるというメリットをも提供してくれることになった。

◆今季の残る8試合の戦いぶりで名古屋が風間監督との2年半をどう考えていたかが見えてくる

 ただし、固定したチーム戦術やグループ戦術が希薄だっただけに、遺産と呼べる要素は、これ以上は少ないかもしれない。意味は変わってくるが、ある意味で戦術に飢えていた選手たち、特に守備の選手たちにとっては規律と決まり事のサッカーは心地よく受け入れられるかもしれない。そうした可能性としての“引き継ぎに優位な点”はある。
 
 以上を踏まえると、やはり注目はフィッカデンティ新監督がどのような舵取りを見せるのかだ。これまでのJリーグでの実績通り、堅実かつ縦に速い組織サッカーを構築していくのか、あるいは前監督の攻撃的マインドが残る選手たちをうまく利用してバランスを取り、攻撃の美しさも備えたチームに仕立て上げていくのか。今季の残る8試合でそれを表現するのは難しいだろうが、その戦いや発言から名古屋が風間監督との2年半をどのように考えていたかが見えてくる気がする。
 
取材・文●今井雄一朗(フリーライター)
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190923-00064447-sdigestw-socc



1 2019/09/23(月)
グランパスはあまりにも失点シーンが去年から殆んど判で押したかのような、まるでVTRでも見せられているかのように進歩も改善もなかったからね。
風間体制でも残留できるかも知れないし、フィッカデンティで失敗するかも知れない。だけど、個人的には去年の連敗時に変えるべきだったと思う。
それに記事にある若手もそうだが、もっと選手を大事にしないと、相馬のように嫌気を刺して出ていかれてしまうだろう。
結果が出ていなかっただけに夏の大量移籍は風間さんの采配の責任と思う。人選や交代枠の使い方など。

2 2019/09/23(月)
川崎やガンバみたいに真っ向勝負してきてくれたら、面白いサッカーするけど、引いて守られたら選手達がなにがしたいかわからなくなってる感じがする。
浦和と同じで、世界とはいい試合しそうだが、Jリーグとなるとどうしても引かれてカウンターされるから難しい。
前半戦上位争いしてた名古屋が残留争いしてる。
やっぱJリーグは珍しいリーグであり面白いと思う。

3 2019/09/23(月)
やはり今井さんの記事でしたね。
解任となってしまいましたが、風間さんのやっていた事は個々の選手はもちろん、チームとしてもしっかり刻まれていくと思います。
選手としては改めて基礎を教え込まれた感じはあると思います。
あとはここから新監督のもと【戦術】をプラスして良いチームになっていくことを期待します。

4 2019/09/23(月)

シーズン終盤でここまで正反対の志向を持った監督を就任させるのはリスキーではあるが、マッシモサッカーの経験者と個人能力の高いジョーやシャビエルを中心に今年は勝ち点を積み上げるしかないね。
来年はまた大幅な選手入れ換えになりそうだね。

5 2019/09/23(月)
相手にボールを渡さなければ失点しない。究極にはポゼッション率を100%にすれば絶対に負けないというのが持論だったね。そんなもんはポゼッション信者の机上の空論だわな。実際にはボールを奪われることも有り得るし、その時の対処が全くできてないから失点の山を築いた。攻撃でもリスクを負ったパスを出さないと得点はできない。安全なパスばかりで得点できるほど現実は甘くない。

6 2019/09/23(月)
風間政権の2年半で選手個人の技量が上がったのは試合で観ててもわかりました。
風間さんはやっぱり学生を教える指導者には向いているけど、戦術に長けた人じゃないからプロの監督には向いてない気がする。

8 2019/09/23(月)
「唯一」正面からぶつかってきた川崎?
マリノスは⁇
記事を盛り上げたいのか知らんが、同じようなコンセプト同士チームとの真っ向勝負に完敗したことを無視するのはいただけない。ジャッジがどうとかでなく内容で完敗。
前半戦は互角…むしろやりたいことは名古屋の方がやれてた日産スタジアムでの一戦。そこから半年のうちに、随分と両チームのベクトルが変わって、名古屋は積み上げどころか下降線を辿ってるのが明確になった一戦だったと思う。
対策取られて、スペース消されたカウンター戦術に苦戦してるのはマリノスも同じだが、あちらはその中でも進化して結果出ている。
時間と金は名古屋の方がかけてるにも関わらず、ポゼッションを掲げる身近なライバルに明確な差をつけられてしまったのが風間さん解任理由の1つな気もする。

9 2019/09/23(月)
風間は選手を上達させるのは上手いんでしょ。
だから育成に特化させたポジションで力を発揮させればいいと思う。
監督は別の人がやればいい。
采配と育成をはっきり分ければいいと思うんだ。

10 2019/09/23(月)
選手個の力では決して劣ってはいない。
通用しなくなったのは風間の修正力のなさが原因。
攻撃偏重ひとつのスタイルでゴリ押しできるほどJは甘くない。
第2第3のプランを用意していればここまで苦しむことはなかった。

11 2019/09/23(月)
風間さんだけの成果ではないが、風間体制の最大の成果はフロントと一体になったお客様をスタジアムに呼ぶという事じゃないでしょうか。
リーグ戦で、ユニフォーム配布等もあったが4万人超える集客と、満員の中での勝利と一体感、これは凄いと思う。
サッカースタイルは変われど、観客動員もキープ出来るか注目

12 2019/09/23(月)
守備の約束事をシーズン途中から浸透させるのは難しい。
 残留するための監督交代ではないとしたら、残り試合の結果が良くなかった場合すぐにフィッカデンティをきるのかどうか。

13 2019/09/23(月)
グランパスの伝統は長身の選手をそろえて放り込むサッカー
だが風間はそれをせず、ポゼションサッカーを植え付けた
これは評価できるが、選手も監督もボールを持つことに酔って、勝つことが2の次になってしまっていた
足元が上手くて長身のジョーがいるのだからフィッカデンティの堅守速攻の方が勝ちにつながると思う

15 2019/09/23(月)
川崎だって風間の手腕では無くて
元々選手の持つポテンシャルがあったからこそなのでね
息子達や子飼いの選手集めて
意味不明な起用と交代してた頃はどうしようも無かった
川崎は協会との柵も噂されたが
選手が奮起するまで時間掛け切らずにいたが
2年半名古屋の判断は妥当でしょう
プロなので結果が出なけりゃクビにされる
長年我慢して理想追うのは学生サッカーだけにしてくれ

16 2019/09/23(月)
マリノスみたいに2年目に結果が出れば攻撃的サッカーは
面白いけど今期も降格争いに巻き込まれていることを考えると
解任は仕方ないけど後任は真逆のサッカーをする監督なので
チームがバラバラにならずにできるかどうかが鍵ですね!
スタメンもどう変わるのかジョーやシャビエルがもう一度
モチベーション上げてできるかでしょうね

17 2019/09/23(月)
ここでマッシモとは。大丈夫か名古屋?
守備の細かい約束事があり過ぎて、選手たちは体よりも頭が疲れて試合後ヘタリ込むらしいぞ。
しかもそれを理解するのに、今からシーズン終了までに時間が足りるのか?
まぁ今年は(今年も)お互い最後には残留出来ることを願っています。
以上鳥栖サポでした

18 2019/09/23(月)
守備をしっかりして、カウンターでジョーは怖い。
ジョーを獲得した時点で守備の構築がうまい監督にしてカウンター勝負にしてたら、もっと順位は高かったと思う

20 2019/09/23(月)
ミシャでスタイルを作りながら勝てなかった広島が森保で勝った。風間でチームを作りながら後一歩だった川崎は鬼木でタイトルを獲った。
この両クラブは、それまでのチーム作りをベースにして結果に繋げた。名古屋はどうなるのか注目ですね。

21 2019/09/23(月)
風間サッカーが何なのかも分からないが、川崎でやっていたことが風間サッカーなら、名古屋には中村憲剛や大島僚太はいないから、あのようなサッカーは名古屋ではできなかった。名古屋にいないというより、川崎以外のチームにはいない。だから風間サッカーはかなり人を選ぶサッカーだよ。

22 2019/09/23(月)
見ていて面白いサッカーを目指している監督だと思いますが、いかんせん結果がね。
個人的には、好きやけど。
それにしても、相も変わらず名古屋のフロントはブレブレやな(笑)
残留には、やはり正反対の人選が必要なのか。

23 2019/09/23(月)
個人的には風間監督だけじゃなくチーム全体でプライドが感じられた素晴らしい結束力だったと思います。お疲れさんでした。

24 2019/09/23(月)
ポゼッションや押し込むことに固執したサッカーはもはや時代遅れ。
前回ワールドカップでメキシコがドイツに勝った試合のように一刺しの鋭さが強いチームが結果を出してる。
結局は決定力。

26 2019/09/23(月)
風間の戦術は浸透するまで5年かかるからなぁ。川崎の戦力があっても優勝できなかったのは監督に向いてないんでしょうね。

27 2019/09/23(月)
100%のポゼッション率ならば守備は不要の信念でプレスはかけない。カウンターはズルい。では勝てない。他サポ観ていて色々おもしろかったけど。

29 2019/09/23(月)
失点しなきゃ負けない競技。
いくら得点してもそれを上回る失点したら負ける。
要するにDFの弱さが露呈した。
真ん中から前の連携は良かったけど、真ん中から後ろが、もろかった。
シーズン後半で解任が凶とでるか、吉とでるか見物だな。

30 2019/09/23(月)

風間さんはサッカーテクニックは教えられるけど、チームの監督としては向いてないのでは?
川崎だって風間さん退任後結果出てるし・・・

31 2019/09/23(月)
風間サッカーに収まっていない頃のシャビエルは最高のプレイヤーだったので、あの時の彼が戻ってくるのかなと思うとワクワクする

32 2019/09/23(月)
残念ながらプロは結果がすべて。
2年間残留争いでは解任もしょうがない。
フロントの一貫性には疑問は感じるが、
守備的だからダメ、という指摘は筋違いかな。

33 2019/09/23(月)
新監督の引きこもり戦術に
選手ががまんできるかね。
カウンター狙いしなくても 
普通にサッカーして途中交代も
確実にすれば勝てる選手層
なんだけどね。

35 2019/09/23(月)
攻撃偏重でもなく、攻守ともに選手任せのスタイルだったからではないでしょうか?

36 2019/09/23(月)
松本に負けたチームはしばらく引きずってしまう感がある












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