20190901-00214153-soccermzw-000-1-view[1]

スポンサード リンク




◆Jリーグでも目立つ、気温30度超えの試合でのパフォーマンス低下

 さすがに気温30度を超えると、ピッチ上の動きも明白に落ちる。

 例えば8月17日のJ1リーグ第23節、味の素スタジアムではサンフレッチェ広島が首位のFC東京を1-0で下したが、チームの総走行距離は広島の103.621kmに対し、FC東京が102.556km。スプリント回数は広島が123回、FC東京は153回だった。基本的に広島は焦れずにショートパスをつなぎ続け、FC東京は焦れずに守る。古巣との一戦を「鬼門だった」と振り返った広島の城福浩監督は、「リスクを負ってつなぎ続け、前半で相手を疲弊させたから後半のカウンターが活きた」と総括した。確かに相手に食いつかせてパスを繰り返すことで、FC東京が得意なカウンターの機会を最小限にとどめたのが奏功したと言える。

 だが、気温32.1度の酷暑のなかでスタジアムに詰めかけた3万人を超えるファンが、こうした虚々実々の駆け引きを楽しめたかと言えば疑問だ。このコンディションで結果を追求すれば、当然選手たちもペース配分を意識する。同じ条件をマラソンに置き換えても、圧倒的な力の違いや自信の裏づけがなければ、ハイペースで飛び出し、逃げ切りを図るのは難しい。

 実際に桁外れの酷暑のなかで開催され、テレビ中継の都合もあり日中に試合を行った1994年のアメリカ・ワールドカップ(W杯)でも、強豪国の極端なスタミナ切れが目についた。象徴的だったのが、ダラスで行われたグループリーグ第3戦のドイツ対韓国で、前半の3点リードを1点差に詰め寄られたドイツの選手たちは終盤完全にグロッキーで、自分の横を運ばれていくボールに足を出すのも辛そうだった。

 ちなみにFC東京は、この試合を最後に果てしないアウェーの連戦に出たわけだが、翌週は24度と快適な札幌ドームで、総走行距離106.977km、スプリント回数200回を記録している。一方の広島も、翌週26.7度のホームゲーム(大分トリニータ戦/0-0)では、チーム総走行距離が116.062km、スプリント回数も167回と前週の1.36倍に伸びた。

 あるいは7月31日には、浦和レッズ対鹿島アントラーズの一戦が31.2度の条件下で行われ、前所属の清水エスパルス時代から圧倒的な走行距離を誇る白崎凌兵が、試合終了のホイッスルが鳴るなりピッチに座り込んでしまった。この試合でも上下動が激しいサイドバックを抑えて走行距離(11.311km)もスプリント回数(21回)もチーム随一だったが、「今日は本当にやばいですよ」と疲労困憊の様子だった。白崎は山梨学院高校2年生時に、沖縄インターハイで日中の3日間連戦もこなしているが、これほど消耗はしていなかった。

◆確実に進む地球温暖化、30度超えのスタジアムでの観戦は苦行に近い

 確かにJリーグ創設の目的の一つは「日本代表の強化」だった。今後もW杯が欧州のシーズンオフに開催される以上、そこで結果を出そうとするなら、暑さに耐えてプレーすることにも慣れておくべきという考え方もあるかもしれない。

 だがプロの興行である以上、もはや主役は観客だ。30度を超えるスタジアムでの観戦は苦行に近い。せめてピッチ上からは一瞬でも暑さを忘れるような爽快感が欲しいところだが、現実的には無理がある。

 地球温暖化は確実に進んでいる。今後も夏場の試合では、質を担保することはできない。Jリーグがさらなるファンの開拓や文化の浸透を目指すなら、最も良質な試合を提供できるシーズン設定を再考するべきタイミングだと思う。

加部 究 / Kiwamu Kabe
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190901-00214153-soccermzw-socc



1 2019/09/01(日)
まぁ、プレーする選手だけでなく、観戦する側もキツイんだよな。
仮に冬にやっても設備の問題もあるしね。
後は、週に二試合にするしかないんだけど、カップ戦もあるし、選手の事を考えるとどれも現実的じゃないのが悩みの種だな。

2 2019/09/01(日)
見る側の都合もあるからな
プレーする側は冬のが体動くだろうが観戦する側は体動かなくなるから

3 2019/09/01(日)
議論は上がるものの秋春制に移行できるだけの
準備すらできてないし
降雪地のクラブに対して具体案、リーグとして
どのような手立てができるか示せない限りは
いつまで経っても平行線のままだと思います。
秋春制が無理なら酷暑になる夏の時期は中断して
休むと考えもありますが
その分をどこで消化しますかね。

5 2019/09/01(日)
選手も、観客も体だけは気をつけて欲しいが、中東での戦いはもっと暑いはずだから、多少は暑さに慣れておいた方がいいと思う。

6 2019/09/01(日)
この記事を書いた人は雪国を知らないのかも。
ヨーロッパの真似をして夏をシーズンオフにしたら当然冬も試合をしなければならない。
家から出ることもままならないようなことが雪国ではありますから、そのときにサッカーの試合をするのは不可能だと思う。

8 2019/09/01(日)
夏のキツさは今に始まったことじゃないし、夏を乗り切ったチームこそ上に来てる。現にここ2、3年は人よりボールを動かす川崎が上に来ている。どのように各チーム夏を乗り切るかは面白いと思うけどな~
逆に冬にやってみたらもっと問題生まれそうだし、簡単に変えるもんでもない

9 2019/09/01(日)
酷暑を避けるのは良いと思うけど、冬にズレると雪で、移動、練習場、スタジアムが成り立たなくなるから。

11 2019/09/01(日)
夏開幕に移行したら「ウィンター・ブレイク」は必須、このまま以降無しでも「サマー・ブレイク」は作った方が良さそう。
ただそうするとなると、カップ戦無くすかチーム数減らすかしないとダメだろうね。

12 2019/09/01(日)
アウェイの遠征は夏の楽しみでも有るんだよ。1900~1930試合開始や芝や土、スタジアムの外周の舗装や外壁など耐熱や輻射の良い物に替えたり(今は有るでしょう)、屋根を増設したり外周に打ち水したり(もちろんサッカー協会の援助も必要)、観客一人一人が暑さ対策を工夫したり、未だ出来る事は有ると思うよ。

13 2019/09/01(日)
秋春、支持。
ワーワー言う人は必ず居るだろうけど、、
そっち選択にも困難はあるだろうけど、、
それでも決断すべきだと思う。暑すぎ。

15 2019/09/01(日)
夏と冬にブレークを作って春と秋だけでリーグ戦を完結させるとかできたら良さそうだけどそうすると春と秋に超過密日程になっちゃうしな。

16 2019/09/01(日)
それでも、日本がアジア予選を通過する為には、酷寒の中央アジア、灼熱の中東、真逆のオーストリアを想定しないといけない。
特に中東を制するには、日本の夏をも制すべき、、、と思うが。

17 2019/09/01(日)
自分も個人的には秋冬シーズン賛成派なのですが、豪雪地帯にあるチームがあるからそこが難点だと思います。

18 2019/09/01(日)
これは難しい問題だな。夏は暑さで消耗が激しいし、冬は寒すぎる。もしシーズンをヨーロッパに合わせるなら、1~2月休戦して9~12月と翌3~6月の超過密日程みたいになるんだろうな。ただ、ACLも関わってくるからな……

20 2019/09/01(日)
この記者は結局、夏場を避けていつ試合すべきと言ってるのか。
対案がないんじゃちゃんと取り上げられる意見にはならないでしょ。

21 2019/09/01(日)
冬に雪が多いチームが毎週のように雪かきをして試合するのもどうかと思う。

22 2019/09/01(日)
極度に寒いよりは暑い方が見る方はいいが。。。
屋根作って日陰を多くしてくれるだけでいいが。
凍えるよりまし。

23 2019/09/01(日)
雪国としての札幌や秋田、八戸、新潟、金沢などなどJ3までいる中で雪では除雪費用&移動、何より観客は開門前からコアサポは並ぶから無理かと…カップ戦や天皇杯もあるギリギリな中だから何かを減らして上手く感覚とるかもありかもですが、現実的には難しいでしょう。

24 2019/09/01(日)
屋根とか要件を満たしてないスタジアムがまだ多いのに、防寒まで自治体やら企業に負担を求めるなら、Jリーグへの風当たりも強くなるだろ。
最近はサッカーやJリーグへの批判的な報道はだいぶ影を潜めたとはいえ、サッカー界への理解や支持がそれほど盤石になったとも思えない。

26 2019/09/01(日)
加部が中心になって、ブリザードリーグとか名付けたリーグを組織して、冬のプレーをアピールしてみたらいい。
冬場のスタジアムはスケジュールが空いてるから押さえやすいだろう。

27 2019/09/01(日)
再考しないといけないのはアホでもわかる
だが雪の降る日本で冬にするのは客の交通のことも考えないといけない
対策案も出さないと意味がない
コンビニのアイスボックスみたいに蓋がなくても冷やせる方法を考えないといけない

28 2019/09/01(日)
冬は冬で気温低過ぎると怪我のリスクは高まるんだよな。あと雪の問題もあるし、ACLとの兼ね合いもある。
秋冬制って、8月と1月を中断期間にして、9月開幕って考え方なのかな?で2月は雪国のホーム開催は無しって感じかな。それなら行けるかもな

29 2019/09/01(日)
今の日本のスタジアムでは雪の対応ができないし、それに冬の方が筋肉系のケガのリスクは高いよ。

31 2019/09/01(日)
忘れたころにまた春秋制の話を掘り起こしてくるのか・・。
冬にぶるぶる震えて観戦するよりは、夏の夜にうちわでも使って観戦する方が個人的には観戦しやすいです。まぁ選手がどう感じるかは別ですが。

32 2019/09/01(日)
極端な話、観客席が涼しけりゃいいよ。日本の気候にあったサッカーすればいい。自由な戦術組めるのがサッカーの良いところでしょ。

33 2019/09/01(日)
シーズン変えなくても猛暑地域に冷房完備の屋内競技場を作ればよい。

34 2019/09/01(日)
真冬に開催する欧州もどうかと思うが。

36 2019/09/01(日)
本当は秋春制の方がいいんやけど、今度冬の雪の問題がなぁ。ウィンターブレイクの調整とか降雪期はそこにあるチームはアウェイ中心で試合組むとかなんとかならないかな。それくらい夏の暑さが厳しい。

37 2019/09/01(日)
言うのは簡単
具体的にどういうシーズン設定にすればいいか提案してみては?

38 2019/09/01(日)
大雪が降る可能性が高い日本で「サッカーの質」は担保できない
そしてヨーロッパの学制は9月に始まり8月に終わるが
日本の学制は4月に始まり3月に終わる
秋春制論者はこれらの問題について答えを再考すべき












スポンサード リンク

ブログランキング にほんブログ村 サッカーブログへ