20190627-00060682-sdigestw-000-6-view[2]


スポンサード リンク




◆「個人で危険だという選手はいないと思っている」と蔚山監督

[ACL決勝T]蔚山現代 0-3 浦和(2戦合計4-2で浦和がベスト8進出)/6月26日/蔚山文殊サッカー競技場
 
 87分、ボランチの位置から抜け出したエヴェルトンが狙い澄ました一撃を蔚山現代のゴールネットに突き刺す。
 
 浦和がアウェーの地で、3-0とリードを広げる。2試合トータルスコアは4-2。これでアウェーゴール数でも上回り、蔚山現代は3点が必要に――浦和の勝利が決定的になった。

 その瞬間、雨に打たれてずぶ濡れのオールバック、大槻毅監督はゴール裏の一帯を赤く染めた興奮に沸き上がる浦和サポーターに向けて、両拳を高く突き上げて咆哮し、歓喜のガッツポーズを作った。
 
 印象に残る映画のようなワンシーンだった。
 
 試合当日の朝から降り出した台風発生に伴う大雨はまったく雨脚が衰えることなく、試合開始を迎えた。むしろ豪雨の激しさは増すばかり……。あらゆるものを押し流そうとするかのような豪雨。気持ちを昂らせるのも難しい。
 
 2002年の日韓ワールドカップの会場となった4万4000人収容のスタジアムが、韓国7大都市の一つであるこの地区に、そこまで必要とされていないことは足を踏み入れると、すぐ感じられた。上層階の席はすべて蔚山現代のエンブレムなど青いシートで覆われている。しかも、かなり古びている。つまり、この試合のみならず、普段からスタンド上部が閉鎖されていることが分かる。
 
 そういった意味でも、このカードを盛り上げたかったのかもしれない。
 
 しかも蔚山現代は昨年も決勝トーナメント1回戦、全北現代との韓国対決で、第1戦をモノにしながら、第2戦で逆転負けを喫していた(第1戦がホーム、第2戦がアウェーだったが)。
 
 蔚山現代の7番をつけるキム・インソンは試合前日の記者会見で、「僕たちにとって、重要な試合になる。絶対に負けられない」と決意を示していた。
 
 さらに1998年から99年まで神戸でプレーした経験のあるキム・ドフン監督は、強気な姿勢を示した。
 
 リップサービスだったのだろうか。『第1戦、浦和で印象に残った選手は?』という質問に対し、「特に個人で危険だという選手はいないと思っています。第1戦は良い時間も悪い時間もありましたが、そのなかで選手たちも工夫してできていました。特に背番号でお伝えするような選手はいません」と答えた。
 
 この発言が、浦和の選手たちを奮い立たせることになった。
 
 ゲームキャプテンを務めるとともに、殊勲の2ゴールを決めた興梠は言った。
「前日の記者会見で相手監督が、浦和には警戒する選手はいないということを話していて、それをみんなで耳にして『ふざけんな!』と。本当、その一言がみんなに火をつけた。『やってやろうぜ』って。あの相手監督の一言が僕たちに火をつけてくれた。向こうの敗因は、あの監督の一言だったと思います」

◆観衆わずか3140人。敵地での試合にもかかわらずサポーターの数は浦和が優勢

 結局、この決勝トーナメント1回戦――しかも決着がつく第2戦であるにもかかわらず、観衆はわずか3140人。「浦和のサポーターのほうが多く、ホームのような雰囲気を作ってくれた。その声が僕らに一歩、二歩、前へ向かわせてくれた。この勝利はサポーターのお陰です」と、槙野は試合後に言った。
 
 実際、蔚山現代サポーターの中には、興梠の2点目が決まった直後、帰りだす人もいた。熱量の差は少なからず感じられた。
 
『スポーツ韓国』電子版はこの試合について、「豪雨の中でファンを失望させた」と題したレポートを掲載した。「弁解の余地のない完敗」と言い切り、その中でサポーターについても描写していた。
 
「梅雨の季節の豪雨となったが、サポーターは全身ずぶ濡れになりながら、選手とともに戦った。サポーターの人数は浦和のほうが多かったが、ピッチの外の戦いでも負けていなかった。しかし、失点するたびにそのトーンは下がってしまった。そのあたりは浦和のサポーターとは対照的だった」
 
 ただ、そんな尻すぼみな応援になった原因について、「第1戦の結果を受けて理解できるところはあるが、守備的な戦いは消極的にも映り、結果的にファンを失望させてしまった」と、選手たちの戦いぶりであり、戦術の選択にあったのではないかと指摘している。
 
 そしてキム・ドフン監督は試合後、「結果を受け止めるしかない。すべては監督の責任です」と肩を落とした。
 
 一方、大槻監督は開口一番、サポーターへの感謝を口にした。あくまでも2試合トータルで競われるのがACLの決勝トーナメント。ホームの埼スタで不甲斐ない試合をして1-2で落とした第1戦の直後、ゴール裏の浦和サポーターからは第2戦に向けて、選手たちの背中を押す大きな声援が送られていた。
 
「次のラウンドに進めて良かったです。ホッとしています。選手がよく頑張ってくれたこと、それに先週のゲームの後のスタジアムと今日、あの素晴らしいサポーターの後押しがあったからこそ今日のゲームが生まれたと思っています。心から感謝したいです」
 
 敵地韓国、豪雨の中で浦和が成し遂げたパーフェクトゲーム。難しいミッションだったが、決して奇跡ではない。燃えるような情熱のもと、浦和が一丸となって、ベスト8への道を切り開いた。
 
取材・文:塚越始
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190627-00060682-sdigestw-socc



1 2019/06/27(木)
鹿サポですが、勝ち抜けおめでとうございます

2 2019/06/27(木)
Kの選手ってJのクラブが相手の時には闘志むき出しで向かって来る印象(悪意込みの場合も)あったんだけど、もしキム・ドフンの前日会見での言葉のように蔚山の選手達が浦和を舐めていたんだとしたら、その辺の気合いの入れ方の差が勝敗に繋がったのかもしれない。

3 2019/06/27(木)
第1戦の試合後の大声援は、試合には負けたが希望を感じさせるものだった。蔚山の選手たちは試合後、浦和レッズのサポーターに対して挨拶をしていた。蔚山の選手たちはあのような雰囲気の中でプレーしたいと思っているのかもしれない。

4 2019/06/27(木)
雨の試合は独特の雰囲気を出しますね。
実際、自分がプレイしていた時も雨の試合の方が気合いが入ったな。
そこに相手監督の言葉があって気合い充分で。
相手が守備的な戦術を取ったところで勝負ありってところですかね。
雨の試合はできる限り、相手の陣地でボールを入れる方が良いですからね。
それにしても大槻監督は良い。
雰囲気も良いし。何よりモチベーターですね。
浦和は結果がすぐに出なくても、大槻監督で長期政権を築いた方が良いと思います。
ある程度、資金力があり国内の良い選手を連れて来れるので、基本的に実力のある選手が集まる。あとは、その選手達のモチベーションをいかに上げるかがチームの課題だと思います。
日本語で直接伝えることができるメリットは大きいと思います。
それは、サポーターの対しても同じなので、是非とも大槻監督の長期継続をと思いますね。
 
5 2019/06/27(木)
監督、選手ともにサポーターに感謝してる関係性。人口の多い埼玉という点は考慮せず、地方の我々も学ぶ点はある。とにかく、その熱量に応えた選手たちも素晴らしい。監督交代でも 上昇気流に乗れる浦和、乗れなかった神戸。何の差か
考えましたが、この記事読んでサポーターの差だと感じました。

6 2019/06/27(木)
どんなスポーツでも、実力的に劣っているとしても相手を侮辱するような発言をすれば得てしてこんな結果を生み出す、日本でも選手がリスペクトしない発言をした事があったけど監督という立場にある人がすべき言動じゃない、結局先人がこのような考えや指導の元に育てているから教え子が繰り返す、やはり指導者って人間性大事なんだって改めて思いました。

7 2019/06/27(木)
ACLで自分の応援するチームの応援で行った事有りますが、スタジアム自体はコンパクトなカシマスタジアムみたいで良いと思ったんですが
KTX蔚山駅からのアクセスがバスorタクシー、帰りも近くの大通りまで出てタクシー拾わないといけないとアクセスがホントに悪かった
器だけ作って運用出来てないのは感じました

8 2019/06/27(木)
たしかに飛び抜けて、というよりはチームで戦うチーム。興梠だって周りが生かすスタイルの選手。でも、それを会見で言う必要は無いよねw結果奮起させてぼろ負け笑
 
9 2019/06/27(木)
韓国と試合やって無事に終わったの方が奇跡的なんだからそっちを記事にするべきでは?

10 2019/06/27(木)
サポーターの後押しは無限大。
雨の悪条件、特に異様な韓国でのアウェイ、初戦負けていても、勇気をくれた。
韓国は負ければ自チームでもけなしまくる。
日本は負けても応援し続ける。
サポーターの意識の違いもチームの力のさだと思う。

11 2019/06/27(木)
昨日の試合解説に元日本代表の都並さんでしたが、
解説というよりほぼサポーター目線、
興梠選手の先制点のあと、「ざまあみろ」って言ってました。
都並さんの解説面白かったです。

12 2019/06/27(木)
フィジカルの強さでゴールしてきた金度勲からしたら、力強くは見えなかっただけなんじゃないかな~。
味方選手の気持ちを鼓舞させるためのリップサービスでもあるだろうし。
過敏に反応する必要は無いと思う。
 
13 2019/06/27(木)
《模範解答》
どのポジションも、水準以上の選手ばかりで、チームとしても、大変よくまとまっており、特定の選手に注意する、というのは現状考えていません。

14 2019/06/27(木)
浦和レッズサポーターの皆様、浦和レッズのプレイヤーは、幸せですよね。。
 12番目のプレイヤーが、強靭ですから。。
   ある意味、勝たせた 感を感じます。
15 2019/06/27(木)

レッズサポではないけれど、良くやってくれました素晴らしいチームですね。

16 2019/06/27(木)
土壌の違いが段々出て来てますよね。
勝敗にこだわらずに、ワンプレイワンプレイのマネージングにサポーターも理解している。勝敗は時の運でも資質は培うものです。 浦和も含めてJリーグを支えてる人々全てが報われた日でした。
ありがとう。

17 2019/06/27(木)
浦和サポってホントにすごいよね!ネガティブな話題も多いけど、平日の海外のアウェイにあの人数はすごい!!

18 2019/06/27(木)
愛されるチームと愛しているサポーター。
一体感があるチームには、運さえも引き寄せて、ゲームに勝つ。
アジアで戦う以上、そのチームへの愛は相手国に、脅威になり、かつサポーターとは、苦しい時も楽勝の時も変わらす応援することがなんたるかを教える存在なんだろーな。
日本代表の選手や監督の目指すスタイルより、応援するサポーターのスタイルの方が、ゴミ拾いやどこまでのチームに寄り添う応援で、ある意味日本らしさができてるよね。

19 2019/06/27(木)
おめでとうございます。お疲れ様でした、選手もサポーターのみなさんも。
さあ、次も快勝といきましょう!

20 2019/06/27(木)
この会見のコメント見た時に韓国人らしい日本に対して余計な一言だなと思っていたがアウェイで勝ってたのもあり驕りが招いた敗因ですね。
指揮官がこのように選手がいる前で対立を煽るようなコメントをするから結果として負けに繋がった。
監督の責任と答えてるが本心はそう思ってないだろうけどその通りだね。
浦和は本当に良く勝ってくれた!

21 2019/06/27(木)
良く勝った!
興梠選手の動きが実に巧み。
しかし、、、浦和はACLになると国内からの応援が大きくなるよね。
リーグ戦だと反対なのに。(笑)
とりあえず日本代表として頑張って。
ベンチは破壊しない様に~

22 2019/06/27(木)
Kの興味は勝つか負けるかのみ。
日本のファンは勝ち負けも大事だけど、戦う姿勢もちゃんと見てます。
そういう意味でサポーターの差は天と地の差くらいあるね。

23 2019/06/27(木)
『日韓対決』って表現必要かな?

24 2019/06/27(木)
おめでとうございます。
日本人として圧倒しかってもらえて嬉しいです。
これからも韓国戦、必ずどんなチームであっても
勝ち続けて下さい。
浦和応援します。

25 2019/06/27(木)
浦和、よく頑張ってくれた!決して負けてはならない相手。ありがとう!

26 2019/06/27(木)
余りにも観客が少ないと完全アウェイの雰囲気にならないからやり易いんだろうな。

27 2019/06/27(木)
浦和サポの皆さん、敵地までご苦労様でした。
しかも、決勝トーナメント進出おめでとうございます。

28 2019/06/27(木)
フロサポですが浦和や鹿島が羨ましいです。
うちも見習わなければならないところがたくさんあると思います。

29 2019/06/27(木)
ホームなのに浦和のサポーターよりも少ないなんて、ピッチの外でも負けていたんですね。

30 2019/06/27(木)
こういう時のレッズサポーターは頼りになるよね。













スポンサード リンク

ブログランキング にほんブログ村 サッカーブログへ