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バルセロナはレジスタンスとしての活動でもってリヴァプールとのファーストレグを3-0で制し、スペイン首都マドリーで行われる決勝へと近づいた。しかしながら、リヴァプールのハイプレッシングを中心とした急流のような勢いにかつてないほど苦しんだのは明らかで、それは完全無欠の結果をもってしても隠すことができない。バルベルデのチームはボールの扱い方を忘れてしまい、それに伴いゲームを管理し損なってしまった。が、それでも両ペナルティーエリアで獰猛だった。

文=ハビ・シジェス(Javi Silles)/スペイン紙『as』試合分析担当

◆バルセロナのスタメン
GK:テア・シュテーゲン
DF:セルジ・ロベルト、ピケ、ラングレ、ジョルディ・アルバ
MF:ブスケッツ、ビダル、ラキティッチ
FW:メッシ、スアレス、コウチーニョ

◆リヴァプールのスタメン
GK:アリソン
DF:ジョー・ゴメス、マティプ、ファン・ダイク、ロバートソン
MF:ファビーニョ、ミルナー、ナビ・ケイタ
FW:サラー、ワイナルドゥム、マネ

◆フィルミーノ不在の影響

このような大舞台であっても、リヴァプールの意思の強さは揺るぎなかった。クロップは、たとえバルセロナの速攻を許すリスクがあるとしても、自チームにいつも通りのプレッシングを実行させている。万全の状態ではなかった偽9番フィルミーノの代わりには、ワイナルドゥムを起用。ブラジル人のような繊細な攻撃は期待できなかったが、その献身性は確かなものだった。

リヴァプールはDFラインを中盤まで押し上げ、言葉通り一枚岩となり、ワイナルドゥム、マネ、サラー、ミルナー、ケイタ(後にヘンダーソン)が前からガツガツとバルセロナに圧をかけていった。その中でファビーニョは、60分くらいまではあまりアグレッシブに行かなかったが、それはメッシのゲームメイクへの関与を阻害すること、バルセロナの速攻を食い止めることを目的としていた。

対してバルベルデは、リヴァプールのハイプレッシングの回避方法として、従来通りの駆け引きを実践。ブスケッツがピケ&ラングレの間に入って第3のセンターバックとなり、リヴァプールの3トップ(サラー、ワイナルドゥム、マネ)と数を合わせるやり方である。

そのメリットはもちろん、ビルドアップにおけるパスコースを増やせること、万が一ボールを失った際にカバーに回れる選手を増やせること。しかし、今回のリヴァプールの急追を前には効果が薄かった。ビダルとラキティッチはリヴァプールのインサイドハーフにがっちりマークされ、ボールを受ける際にはゴールに背中を向けることになり、前を向くことがかなわず。二人合わせて、じつに26回もボールを失うことになった。この鬱血したような状態において、テア・シュテーゲンの高い位置を取る両サイドバック、またルイス・スアレス&メッシに送るパスのみが有効な手段となっていた。

バルセロナは守備時に4-3-3から4-4-2となり、ブスケッツ、ラキティッチが中央を固め、ビダル、コウチーニョがサイドを守った。だがサラーとマネへの対応に苦慮し続けている。彼らがサイドから攻め込む際、セルジ・ロベルト、ジョルディ・アルバの両サイドバックがサポートを受けられないことが間々あり、1対1の状況を強いられた。

リヴァプールはサイドからバルセロナを攻略し、とりわけロバートソンの出来は素晴らしく、試合を通じて15本ものクロスを放ったが、ボールがペナルティーエリア内に届けられる度にフィルミーノを懐かしむことにもなった。ブラジル人選手はサラーとマネにとって最高のパートナーでもあり、壁パスやゴール前最後の数メートルで決定的なスペースを生み出せる。リヴァプールはゴールを生み出すために有効なプレーを確かに実行していたが、フィルミーノ不在も響いてフィニッシュフェーズで失敗し続けたのだった。

セルジ・ロベルトは逆サイドからボールを送られる際、中央に寄せることをしなかったが、それを理解していたマネは彼とピケの間に入り込む動きを繰り返した。しかし、やはりシュートを的中させることはできず。そうして60分、バルベルデは右サイドの守備の問題を解消するために、コウチーニョとの交代でセメドをピッチに立たせている。1列前でプレーすることになったセルジ・ロベルトはロバートソンに対応して、スピードあるセメドがマネを制止する役割を担うことになった。またサイドでは、ビダルがサラー相手に苦戦していたJ・アルバに手を差し伸べている。

◆リヴァプールの弱点

この試合のバルセロナのポゼッション率は48%と、継続的に攻撃することはかなわなかった。とはいえ断続的な攻撃でもリヴァプールの守備を崩し切れている。それはサイドの守備こそが、リヴァプールの弱点であることを理解していたためにほかならない。

サラーとマネの両ウィングがあれだけ前に出てしまえば、両サイドバックが孤立することは必然である。彼らをサポートする役割を担うのはインサイドハーフとなるが、いつも間に合うとは限らない。スアレスが26分に決めたバルセロナの先制点では、ヘンダーソンが駆けつけることができなかった。

あのゴール場面で、バルセロナは至極単純なサイドチェンジによって優位な状況を生み出していた。リヴァプールはJ・アルバのオーバーラップに誰も対応することができず、ヘンダーソンが急いで寄せようとしたものの、時すでに遅し。バルセロナの左サイドバックは、スアレスに良質なクロスを通すための十分な時間を獲得していた。

この先制点を含めて、前半のバルセロナの攻撃はJ・アルバが深いところまで入り込むオーバーラップ、スアレスのダイナミズムに支えられている。スアレスはファビーニョの背後を狙い、ポストプレーで自チームを呼吸させ、またセンターバック&サイドバックの間も突いた。

片やJ・アルバは、コウチーニョとの連係が光った。コウチーニョがサプライズで起用されたリヴァプールの右サイドバック、ジョー・ゴメスを中央に引き寄せることで、同サイドのレーンはさながらJ・アルバの高速道路となっていた。

そして試合終盤は、まるで爆竹が鳴らされたかのような展開に。リヴァプールに亀裂が入り、メッシがその姿を現したのだ。バルセロナが70分に決めた追加点では、クロップ率いるチームのさらなる弱点が暴かれている。これだけアグレシッブにプレッシングを仕掛けるチームであれば、いつか後方にスペースが空いてしまうものだ。安定を図り続けていたファビーニョが、後方にメッシがいるにもかかわらず前へと出てしまい、ブスケッツに彼への縦パスを通された。相手のDF&MFのライン間で前を向けたメッシにとって、自分に吸い寄せられるDF陣と味方の飛び出しの動きは、あまりに簡単なパズルでしかない。

その解はS・ロベルトに対する絶妙なタイミングでのスルーパスであり、S・ロベルトからパスを受けたスアレスのシュートがバーに当たると、跳ね返ったボールをメッシ本人が押し込んだ。その7分後、メッシは直接フリーキックから2点目を決めたが、これについては「プレイステーションの選手」「世界最高の選手」「D10S(※スペイン語で神を意味する“Dios”と背番号10を組み合わせた造語)」などと言っておけばいいのだろう(どうせ、どんな形容をしても陳腐なものにしかならない)。

総じて言えば、バルセロナはゲームを扱い切れてはいなかった。だが少なくとも、フットボールにおいて最も肝要な場所である、ペナルティーエリアを支配していたのだった。

文=ハビ・シジェス
翻訳=江間慎一郎

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190502-00010023-goal-socc



1 2019/05/02(木)
今シーズンのバルサは、最初こそ不安定な時期があったものの、徐々に守備の安定感が増して、今ではゴール前のディフェンスも世界屈指だと思う。この試合でも絶対絶命というシーンはサラーのポストに当てたシュートくらいだった。
メッシ健在で最強の鉾を持っている上に、最強の盾まで手に入れた感じだわ。バルサが自滅しない限り、優勝はかなり堅いと思う。まあ、終わってみないと分からないのがCLの怖さであり、面白さでもあるけどね。

3 2019/05/02(木)
ボールがつながらなくてもリスクの少ないパスを選択したり、ロストしてもすぐに立て直せるポジショニングに、インテリジェンスを感じた。以前とは違うアプローチで試合を支配していたと思う。
フィルミーノが戻るとリヴァプールの崩しのバリエーションも迫力も変わると思うから、そこに対応できるのか、次の試合が楽しみ。
オフェンスでは、ファン・ダイクとデュエルせずにフィニッシュまで持ち込んでいたのが印象的だった。ファン・ダイク個人の出来は悪くなかったと思うけど、ポジションの制約から試合への影響力が発揮できてなかった。次の試合では、クロップがもっとファン・ダイクの能力を活かすようなアイデアを見せてくれるんじゃないかと、そこも期待している。

4 2019/05/02(木)
リバプールはバルサにポゼッション捨てさせたのは凄かったけど、セカンドオプションへの対抗策が物足りなかったかな。
記事にもあったけどファビーニョはメッシにやられまくってたし、そこの改善が必要だったはず。
まぁ守備陣で囲んだつもりでもすり抜けていくメッシは見ていて愕然とはしましたが。
逆にバルベルデは策をポンポン出してきて、素人の自分にもその意図が明確に伝わってきた。
クロップはいつも言われるけど、対応がハッキリ言って遅い。
スタメンがベストというのは分かるけどね。
まぁ、戦術メッシお見事です。
チートだろあんなの。
 
5 2019/05/02(木)
今年のクラシコでもマドリーに支配された時間が多かった試合(確か3-0)があったが、結局バルサが勝った。
もはや今のバルサはポゼッションだけで試合を支配するだけでなく、持たせても試合を支配することができるチームになった

7 2019/05/02(木)
70分のバルセロナの先制点…という間違いはあったけど、読み応えのある記事だった。
3点目のFKは誰であってもノーチャンスだったし、確かに何と形容してもメッシの凄さは伝えきれないね。
点差ほどの差は感じなかったが、気付いたら大差になっていたというのはここ何試合かのクラシコでも度々見られるシーンであって、ここまで来ると点差がそのまま実力差と言ってもいいんじゃないか。
まあ、本当にそうだったか判断するのはアンフィールドでバルサがどんなプレーをするかに懸かってるけど。

8 2019/05/02(木)
このハビさんの分析は勉強になりますね。
クロップ監督は5ヶ月ぶりにゴメスを起用したりフィルミーノの代わりにワイナルドゥムを起用し0トップのような形でこの一戦に挑んでました。
試合を見てた人は理解出来るが試合結果程リバプールは悪くなかった。
ラングレー、アルバのサイドはサラーに苦しめられていたしそれを修正したバルベルデ監督の手腕も凄い。
しかし最も凄いのはやはりメッシでしょうね。
FK決めてからのクロップ監督の笑みが全てを物語ってるように思います。

10 2019/05/02(木)
サッカーの試合において勝つためのアプローチはボールを保持して支配することだけではないということをポゼッションを信条とするバルサがカウンター主体のリヴァプールを相手にした試合で全世界向けて発信していることが面白い。

11 2019/05/02(木)
この試合に限ったことではなくて、バルベルデは就任当初からポゼッションに固執していない。上手い選手が揃っているから結果的に支配率が高くなることが多いだけで、昨季は442で戦ったし、一昔前では絶対に獲らなかったであろうフィジカルタイプの選手も重用している。それがこの試合でもいい方向に働いた。もしポゼッションに拘るサッカーをしていたら、もっと焦って戦っていたかもしれない。

12 2019/05/02(木)
的確な記事だな。
リバプール推しとしては大逆転を期待したいが、バルサが決勝に駒を進めたとしても、歴史残るような手に汗握る展開をアンフィールドでは期待したい。

15 2019/05/02(木)
ここぞの試合でポゼッションよりも結果にこだわり結果を出すのはさすが。内容は五分五分だった。結果を出す人がジョルディ、スアレス、メッシとそこのポジションで世界最高の選手が実力を発揮したら3-0になるのも必然。

16 2019/05/02(木)
バルサは攻撃に関してはもはや言うことないけど
守備でミスが非常に少ないよね。
序盤のリバプールのハイプレッシングで失点しないし、ロングボールやカウンターにも対処してたし。
ただ、去年のローマがあるから油断はできないね

17 2019/05/02(木)
注目のファンダイクも抜かれたくないからか間合いを取るだけで、メッシに周りを生かす余裕を与えすぎたのが失点にも繋がってしまった

18 2019/05/02(木)
1失点目は大体その通りで、ケイタが壊されてアルバのマークができていたミルナーが左インサイドに変わったことで451気味になり、サラーの裏を使われての失点
2、3失点目は守備ではなくビルドアップが問題で、引っかかってそこからの失点
ただこれらはケイタが壊されるまではうまくいっていた、だからこそ負傷交代によってバランス崩れたのが悔やまれる

20 2019/05/02(木)
前評判通り本当にリバプールは強かった。
普通のチームがあの圧で来られたら耐えられないだろう。
ペップ時代に鬼プレッシング受けてた経験がある選手もピケとブスケツぐらいしか残っていない中でよく耐えた。
プレシッングは脅威だけど90分続けることはできないしガス欠になることをクレはよく知ってる。
私は心配しなかったというと嘘になるがまあ大丈夫だろうと思って見ていた。

21 2019/05/02(木)
バルサファンとしてはいつものプレーが見られなくて随分イラついたのは確か、パスが通らないんだから。リバプールがよく戦ったっていうことでしょ。クロップの指揮下でいいチームであることはわかったけど、3点差で第二戦はキツイ。

22 2019/05/02(木)
このコラム良いね。
詳細がどこよりも分かりやすいし、
最後のポエムも嫌いじゃない。

25 2019/05/02(木)
バルサは好きじゃないけどリバプールが勝てるとは思えない とにかくバランスが良すぎる GKからFWまで隙がない

26 2019/05/02(木)
この試合を楽しみにしていましたがまさかバルサがこんな試合するなんて!昔のイタリア代表的なサッカーだった!もっと攻撃的な試合を期待していました!この試合を見てペップはどう思うんですかね⁈

27 2019/05/02(木)
たしかにペナルティーエリアの支配、ゴールを予感させるプレイ数という点では内容以上に両者の差を感じた試合でした。

28 2019/05/02(木)
2点目目指してる時にメッシが珍しくビダルに強く言ってたのはなんだったんだろ。実況はリターンが欲しかったって言ってたけどジェスチャー的にはシュート打てよ的なことに見えたけど…

30 2019/05/02(木)
的確な分析や。ただ、バルサが70分に先制したって違うやろ。それだけが気になった。

31 2019/05/02(木)
今のバルサは万能型です。

32 2019/05/02(木)
支配はしていないが主導権は握ってる

35 2019/05/02(木)
リヴァプールは今日の内容で3-0は厳しいな。
プレッシングも効いてたし、中盤も制圧する時間帯も多かったのに。
逆にセカンドレグでバルサが修正してきてボール保持出来るようになったらいよいよ詰むぞ。

36 2019/05/02(木)
個人的に
バルサ 内容50点 結果90点
リバポ 内容70点 結果10点
(両チームの結果の+-10は最後のデンベレ)

37 2019/05/02(木)
D10Sは面白い造語だね。
確かに神はそこにいた。

38 2019/05/02(木)
バルサの決定力がズバ抜けてた。

40 2019/05/02(木)
バルセロナは相手ゴール前のクオリティが他のチームよりも1枚も2枚も上だと感じました。やっぱりサッカーはゴールを多く決めたチームが勝つのでそりゃあ強いですよね笑

41 2019/05/02(木)
ハイレベルかつスピーディーで面白い試合だった。
アンフィールドでの試合が楽しみです。

42 2019/05/02(木)
イニエスタに帰って来て欲しかった。
ならもっと落ち着いて中盤を安定させれたかも。












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