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◆フェルナンド・イエロ インタビュー前編

 優勝候補の一角と見られながら、ベスト16で敗退――。昨年のロシアW杯は、スペイン代表にとって不本意な結果に終わった。


 スペイン代表は、W杯開幕直前にレアル・マドリードの監督就任を決めていた指揮官のフレン・ロペテギが急遽解任された。後任に指名されたのは、スポーツディレクター(SD)としてチームに帯同していたフェルナンド・イエロ。レアル・マドリードだけでなく、スペイン代表でも長らくキャプテンとして活躍した”レジェンド”は短期間でチームをまとめ、苦戦しながらもグループリーグ突破に導いた。だが、決勝トーナメント1回戦で開催国のロシア代表にPK戦の末に敗れた。

 今回、日本の子どもたちの指導のため、レジェンドクリニック(※)の一員として1月上旬に来日したイエロの独占取材に成功。スペインのベスト16敗退の舞台裏や、”ティキ・タカ(正確でエレガントなパスを回すスタイル)”から脱却しつつあるスペインサッカーの現状、不調にあえぐ古巣レアル・マドリードの問題点などを語ってもらった。

(※)レアル・マドリードで活躍したミチェル・サルガドをはじめ、世界中のレジェンドを日本に招き、世界を舞台に活躍した彼らの経験を日本の子どもたちに伝えるサッカークリニック


――まず、昨年のロシアW杯を振り返っていかがですか?

「全体的には、アジアのレベルが急激に上がったということが強く印象に残っている。それはアフリカも同様だね。昔のW杯であれば、ある程度勝ち点が計算できる相手が存在したが、昨年の大会はこれまでになく各国の力が拮抗していたと言えるだろう。

 私たちがグループリーグで対戦したイランも、1-0で勝ちはしたが非常に難しい相手だった。フィジカル面でも戦術面でも、高いレベルだったよ。モロッコにしてもしかりだ。大会を通して難しい試合の連続で、私の予想を超えていた部分があった」

――グループリーグ第3戦のモロッコ戦(2-2)では先制点を許し、アディショナルタイムに追いつくという展開でしたね。

「ゲームプランでいえば『リスクを避ける』『デイフェンシブな戦い』という意識が少し強く働いたのかもしれない。だが、先制点を与えたことで変更を余儀なくされた。結果論だが、モロッコとの激戦での消耗が、少なからず決勝トーナメントにも影響したかもしれない」

――決勝トーナメント1回戦のロシア戦では、ボール支配率74%、シュート数25と圧倒しながらPK戦で敗退となりました。

「ロシアはよく組織されたチームで、圧倒的な運動量があった。どんなに特別な選手を揃えていても、11人が自陣に引いて守る相手を崩すのは簡単ではない。チャンスの数で勝敗が決まるわけではないし、実際に私たちは多くの決定機を決めきれなかった。フィニッシュの質が最後まで上がってこなかったのが悔やまれるよ」

――あらためて、W杯敗退の理由はどこにあると考えていますか?

「現代サッカーはチャンスで決めきれないと勝てない。さっきも言ったように、フィニッシュを決めきれなかったことがすべてだろうね。選手のコンデイションはよかったし、ロッカールームの雰囲気も情熱に満ちていた。メンバー的にも頂点を狙えるチームだったが、結果を見ると足りなかった部分があったのも事実だ」

――ロシアW杯で”サプライズ”だった国は?

「繰り返しになるけど、アジアのチームの躍進が印象に残っている。とくに日本と韓国は世界に大きなインパクトを与えた。ドイツ戦での韓国は試合終了までよく走り、よく守っていた。あれだけの闘志を持ったチームは観客の心を打つ。トットナムで活躍するソン・フンミンも常に脅威となっていた。世界中を見渡しても、W杯でドイツに2-0で勝てるクオリティを持つチームはあまりないだろうね。

 日本も組織化され、よく走るチームだった。ベルギー戦は残念だったね。オープンな展開で、ベルギーをギリギリまで追い詰めた戦いぶりはすばらしかった。ただ、厳しい言い方をすれば、(2点を先制した)あの試合展開であれば勝たないといけない。強豪国との差は、そういった試合運びやサッカーの理解力にあるということを再認識する結果だったんじゃないかな」

――話をスペインに戻します。現在のスペインサッカーは”ティキ・タカ”と呼ばれ、世界を席巻したスタイルからの脱却を図っているように映ります。

「サッカーのトレンドは短いスパンで変化していくもの。それに、もっとも大切なことは、チームが選手の特徴をどう生かすかだ。だから、このスタイルがいい、悪いといったような正解はない。ただ私に言えることは、ティキ・タカで圧倒的な強さを誇った時のスペイン代表にはシャビがいて、全盛期のアンドレス(・イニエスタ)がいた。特別なふたりの選手に加え、ダビド・ビジャというどこからでもゴールを狙えるフィニッシャーがいたからこそ成立した。

 ポゼッションを重視するべきか、堅守からのカウンターが正しいのかといった見方は、チームにいるメンバーによって異なる。当時のチームは特別な存在で、そのスタイルをそのまま今の代表に取り入れることは不可能ということだ」

――ひとつのサイクルがロシアW杯で終わり、4年後に向けて新たな才能達の台頭も待たれます。

「イスコ、マルコ・アセンシオ、アルバロ・オドリオソラといったロシアW杯メンバーは、4年後も主力としてチームを牽引するように育ってほしい。スペインには優れた育成環境があり、常に競争がある。私が見ている限りでも、才能溢れる選手たちが揃っている。彼らに必要なのは経験で、経験によって自信がつけば”化ける”選手が出てくるはずさ」

――あなたの古巣であるレアル・マドリードは、ラ・リーガで首位のバルセロナから勝ち点8差の3位(2月4日時点)と苦しんでいますが、どこに問題点があるのでしょうか。

「今のレアルはDF面に明らかな問題を抱えている。昨季まで見られなかったゴール前での甘さや、中盤でのプレスがハマっていないことが戦術的にチームの穴になっている。

 去年までは、そういった問題点を得点力でカバーできたためDF陣の問題が顕在化しなかったが、今年は思うように得点できないことがチームの機能を低下させている。ただ、レアルのようなビッククラブでは、必ずこういった周期が訪れるものだ。私が現役の時も、そういった時期は何度もあったよ。勝利を義務づけられ、フットボールの外でも大きな影響力を持つクラブだけに、世間からの批判は受けとめなければならない。

 ただ、この不調は長くは続かないと見ている。監督の(サンティアゴ・)ソラーリとはよく連絡をとる間柄だが、彼は人格者でチームからの信頼も厚い。いろいろと試行錯誤しているようだから、状態は必ず上向くだろう」

――得点力不足との指摘がありましたが、やはりクリスティアーノ・ロナウド移籍の影響は大きかったのでしょうか。

「誰の目から見ても明らかなように、ロナウドのような傑出した選手がチームを去るとチームづくりを根本から見直さなければならない。10年間もチームのエースを務め、彼のゴールでレアルは多くのタイトルを獲得してきた。クラブの長い歴史のなかでも、間違いなく最重要人物のひとりだ。

 彼のように稀有な得点能力を持つ選手が移籍したことで、チームの得点力が落ちることはある意味必然だ。それだけスペシャルな存在であることに疑いの余地はない。ただ、クラブは新しいサイクルを迎えたということだ。ロナウドの代わりに、新たなチームの顔となる選手は自ずと出てくるよ。それがレアル・マドリードの哲学でもあり、積み重ねてきた歴史の重みでもあるのだから」

(後編につづく)

栗田シメイ●文・撮影
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190205-00010005-sportiva-socc



1 2019/02/05(火)
(2点を先制した)あの試合展開であれば勝たないといけない。
強豪国との差は、そういった試合運びやサッカーの理解力に
あるということを再認識する結果だったんじゃないかな。

まったくもってその通りですわ。メディアはよくやったと称賛
していたが、あの試合は先に進まなければいけなかった場面。
昨年に初のベスト8を達成できなかったことが悔やまれる。


2019/02/05(火)
リードして逃げ切りたい時のやり方は
・ドン引き
・パスワークで試合のコントロール
・ガンガン前プレス
とあるけど、ベルギーはでかいし速いし上手いし、ちょっとどれを選択したら良いのか分からない状態ではあったよね。
前の前のW杯だと、人数の多い日本相手にギリシャが迷いなくドン引きを選択したけど、あれはデカさや精神的な強さに絶対的な自信があったからだよね。Jリーグだと人数が減っても超ドン引きみたいなの減ってる感じがするから、逃げ切りたい時のスタイルを模索中って感じかな


2019/02/05(火)
フランスでさえアルゼンチンくらいの相手になるとドン引きで守る。それが美しいサッカーとは言えないけど勝つための確実なサッカーだよね。
2点先取したと言えどやっぱりベルギーのような強豪と日本では選手の質が違いすぎる。ドン引きで守るのも選択に入れるべきだったとは思う。
ただ、W杯ベルギー戦での1失点目はどうしようもなかったし色々要因が絡んでの敗戦だったから一概にどれが正しかったとは言えないね。


2019/02/05(火)
ベルギーに勝って欲しかったけど
あそこで高い授業料を払ってんだよ。
あの悔しさはワールドカップでしか晴らせないだろうな。
2-0になったからドン引きして守りを固めるべきたったんだろうね。
それでも勝てたかはわからない。
もうタラレバだよね。
次のカタール大会でベスト8を達成しよう。
かなり厳しく難しい道のりだけどね。
あの敗けが絶対に日本を強くしてくれるはず。


2019/02/05(火)
他の方も言っているけど、あのゲームは引くに引けなかった。体格差が大きな対戦だったから、もし乾の得点のあと引きこもっていたら、おそらく同じ結果になった可能性が高い。190cmクラスが何枚もいる上、アザールやデブルイネといった最高の配給者がいたので、30分以上を1失点までで耐えきるのは至難の業だったと思う。


2019/02/05(火)
2-0は一番あぶないスコアと言うけどだからこそ勝たないといけなかったね。この前のカタール戦もそうだけど心に隙というか油断みたいなものが生じたのかもしれないですね。
でもいい経験にはなったと思う。


2019/02/05(火)
オープンな展開、、
あの試合はこれに尽きる。
ウルグアイ戦もそうだった。

俺は17年のブラジル戦が忘れられない。

「君達なんかわけないんだが、それでも不測の事態は避けたい」と言わんばかりに軽く引き気味から入られた時は、これが王国の力なのかと誰もがその差を痛感したんじゃないかな。

戦前予想は評論家も含めてブラジルの驚異的なボール保持率を考えていたもんな。

さて、次のコパでオープンな展開なんてあるのだろうか?勿論、誰か新しい選手がその壁を一つ切り裂いてくれることを信じている。

グループリーグを突破して欲しいなぁ。


11 2019/02/05(火)
だろうな。日本のファンからすれば勝ちかけた試合だったのだが、試合後に柴崎がスコア以上の差があったと言っていたし。プレーヤーにしか分からない小さな幸運がいくつかあっての2点差だとしたら、ベスト8は何十年後になる。


12 2019/02/05(火)
うーん。何が正解だったのか?
ドン引きしたら、ルカク、フェライニにパワープレーでやられていただろうし、中盤でつなごうにも技術的、体力的に厳しかっただろうし。
最後のコーナーキックはショートコーナーにしてリスクヘッジすべきだったのは間違いないが。


13 2019/02/05(火)
野球マンガでは、勝ってる試合の9回2アウトで、ライバルの相手チームの4番と敬遠せずに勝負する。
サッカーマンガでは、引き分けを良しとせず、最後まで勝ちに行く。
柔道マンガでは、優勢勝ちを良しとせず、一本勝ちを狙いにいく。

子供の頃からそんなマンガ読んでれば、「何が何でも勝つ」より「美しく勝つ」マインドになっちゃうよ。

「キャプテン翼」の小学校時代の日向君といい、「はじめの一歩」の間柴といい、「何が何でも勝つ」タイプのキャラは、ヒールとして描かれることが多いしね。

日本代表がマリーシアを身につけることはないよ。


15 2019/02/05(火)
正直、見てる方だけじゃなく、やってる選手たちもまさかの展開に浮き足立っていたと思う。

キャプテンで経験豊富な長谷部がいてもああなってしまったから、今の代表だともっとバダバタしそう。


16 2019/02/05(火)
正直2点取ったときにあっさりベスト8行けたなーとか思ったな

強豪から2点リードした後の展開まで練習してなかったんだろうな
全員で2点守るのか3点目を狙うのか。

ピッチの全員が同じ方向を向けてなかったなぁと感じたね


17 2019/02/05(火)
「積み重ねてきた歴史の重み」

すごいなー。


18 2019/02/05(火)
凄いなぁ、監督経験もまだそこまででも
ないのに、よく客観的に見れてるね。
チーム戦術の型にはめるのではなく、
選手の特長に合わせた戦術を練ると。
良い監督になりそうだな!


20 2019/02/05(火)
その通りです。ベルギー戦はきっちり勝ち切らないと。ここが世界ランク一桁台の強さでしょうね。ただ、こういう試合は1点目のように、あれ〜というような交通事故みたいな失点から崩れてしまうことがよくあります。この失点が、なんとも悔やまれます。


22 2019/02/05(火)
日本も当然期待してるけど、カタールはW杯も楽しみだなー。


23 2019/02/05(火)
ベルギー戦後から振り返ると反省点がわんさか出てくるが、結果としてよくやったと思う。本大会直前まで3連敗濃厚と言われてたチームだぞ? 川島のミス連発もフェライニ投入後のベンチの動きが遅かったことも本田のCKも、前評判踏まえると許容範囲だろ。


24 2019/02/05(火)
イニエスタも日本は技術が高く洗練されてるって言ったけど、勝っても負けてても同じ試合運びをするってのも言ってたよね


25 2019/02/05(火)
また、思い出してしまったな。
ベルギーに2-0でリードしたことは、奇跡的なことだった。
奇跡なんだから、それを奇貨としてがちがちに守りに入ってしまえばよかった。奇跡なんだから、もう起きないんだから、もう普通に攻守やっちゃいけなかったんだよ。ベルギー相手に3点取れると思うほうがおかしいのだよ。だったら、守り抜くしかない。
2-0になった瞬間、そう思った。背の高いDFを入れるべきだと思った。
西野はそう思わなかったみたいだが。


27 2019/02/05(火)
イエロは選手時代から好きでしたが、言ってることもすごく的確ですね。上から発言ですみません。


29 2019/02/05(火)
その後、どれかするための選手層がいなくて困った。それが解答。そこまでは一応その選手層内ギリギリで解答を西野がなんとか作っていた。


30 2019/02/05(火)
コロンビアにリベンジ果たせたようにベルギーにリベンジ果たしてほしいなー!!


32 2019/02/05(火)
僕はベルギー戦みたいに勝ってても、ガンガン攻めるの好きやけどなぁ。結局感動したし。
日本人にはあからさまな時間稼ぎとかは合わない気がするんよね。ある程度くらいはいいけど。


33 2019/02/05(火)
とはいえ、2点入ってから引きこもっても、途中出場で出てきた選手がフェライニだしな・・・。

途中出場選手がマンU所属の選手の時点で、歴然とした差があったし、守り切れた気がしない。


35 2019/02/05(火)
日本は日本らしい戦い方で良いんじゃないかな
痛いンゴジャパンが国民に受け入れられなかったように、あくまでキレイに勝つっていう方向でも構わない
まあそれだけにポーランド戦のようなことは絶対にしないで欲しいけど
大事なのは自分たちの哲学、伝統を確立しそれを一貫させること


36 2019/02/05(火)
ゲームをコントロールすることが、日本サッカーの課題の1つというのには同意します。


38 2019/02/05(火)
2点先制したのに負けてかなり悔しかった!


39 2019/02/05(火)
イエロの指摘は遡ればグループリーグ突破の問題に行き着く。選手スタッフも逃げきり他人任せの結果オーライだと悪びれずに認識してたら、ベルギー戦でも逃げきりを図ったろうね。


40 2019/02/05(火)
イエロにレアルの監督やって欲しいよ
サルガドとかレドンドも入閣して欲しい


41 2019/02/05(火)
どの監督もどの指導者もイニエスタとシャビが全盛期なら今も全盛期ならポゼッションの時代が続いてるみたいな感じで喋ってるから。イニエスタとシャビがいれば高い確率で勝てるんだろうな











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