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◆ゴールキックから不幸な事故に繋がる。

「永遠なれ。僕の天使よ、お前は今どこにいる」
 
 ダニエル・スバシッチが試合中に着用するアンダーシャツには、亡きフルボイェ・チュスティッチの顔写真と彼へのメッセージがプリントされている。故郷ザダールに戻るたびに旧友の墓参りとアンダーシャツの調達を欠かさない。
 
「彼のシャツはキャリアの最後まで着用するつもりだ」
 
 スバシッチを悲しみのどん底に突き落とした事故は、ザダールに所属していた10年前に遡る。2008年3月29日、国内リーグのチバリア戦の前半4分だった。スバシッチが蹴ったゴールキックのボールを追いかけたFWチュスティッチが、サイドライン際で相手選手と交錯。勢い余ってピッチ外に飛び出し、後頭部をコンクリートの壁に打ち付けてしまう。すぐに病院に運ばれたが、脳挫傷で5日後に他界。享年24歳だった。
 
 チュスティッチとはユース時代から兄弟同然の間柄だったスバシッチは、罪悪感にかられた。チーム内の約束では、ゴールキックをもう一人のFWに向けて蹴ることになっていた。しかし、「ブラザーよ、俺のほうにも蹴ってくれよ」という親友の頼みに応えて蹴ったボールが、不幸な事故に繋がったのだ。心に残る十字架となった。
 
 「悪夢にうなされ、眠れなくなると彼が脳裏に出てくる。そして、こう考え込んでしまうんだ。あのボールを彼に向けて蹴らなかったら、不幸な事故は起こらなかったかもしれない、と。なぜあんな運命が導かれてしまったのだろうか?」
 
 ロシア・ワールドカップのデンマーク戦(ラウンド・オブ16)でスバシッチは、PK戦で3本をストップ。すかさずアンダーシャツ姿になり、亡きチュスティッチに勝利を捧げた。
 
 明るい性格で、クロアチア代表では一二を争うムードメイカーだったスバシッチだが、試合後の記者会見で事情を知らない外国人記者からアンダーシャツについて問われた途端、言葉に詰まって大粒の涙を流した。

◆「チュスティッチと神が天から届く僕の最大の力」

 続く準々決勝のロシア戦では右太腿の怪我に堪えながらピッチに立ち続け、またもやPK戦を制してヒーローになる。デンマーク戦後にFIFAから「個人的なメッセージに当たる」と警告を受けたためアンダーシャツ姿は自粛したが、「いつもブラザーはそばにいる」とインスタグラムにメッセージを書き込んだ。
 
「チュスティッチと神こそが、天から届く僕の最大の力なんだ。僕の心から彼が消え去ることは決してない」
 
 2-4で敗れたフランスとの決勝戦から3日後、スバシッチは同郷のルカ・モドリッチらとともに事故現場となったスタジアムへ献花に訪れた。大舞台で幾度となく力を貸してくれた親友への感謝を胸に抱きながら。
 
 そして、ロシアW杯を最後に代表キャリアに終止符を打ったが、「この世から彼を忘れさせてはならない」との使命を背負い、今日もアンダーシャツにその思いを託し続けている。
 
文:長束恭行
 
※『ワールドサッカーダイジェスト』12月6日号の連載「クロアチアW杯優勝メンバーの分岐点」より加筆・転載。同12月20日発売号では、ドマゴイ・ヴィーダとシメ・ヴルサリコのストーリーを掲載中。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181221-00051743-sdigestw-socc&p=1



1 2018/12/22(土)
たまにこういうのを知ると、人間って素晴らしいなって思う。


2018/12/22(土)
多分彼もこのW杯のクロアチアの躍進は誇りに思ってることでしょう。
悲しい結末ではあるものの、まだそういう想いを抱いて試合に臨んでくれるソウルメイトがいる彼は幸せですね。
多分サッカーを辞めても心の十字架は降ろさないだろうし、多分軽くなることはないと思いますが、
多くの航海者達と同じように、いつかその十字架が、暗く落ち込んでいた中から這い上がり、成功に導いてくれた一筋の希望の光だったと感謝できる日が来ると良いですね。


2018/12/22(土)
そろそろ十字架を降ろしてもいいのでは(._.)


2018/12/22(土)
ザダールで、選手がフェンスに頭をぶつけて死んでしまった話はこの記事を書いた長束さんがクロアチアにいてカメラマンをしながら、クロアチアサッカーの様子をブログでアップしていた時に確か読んだ事がある。
どこかで読んだ話だと思ったら、筆者が長束さんなら納得。
だって本人だから。
その時のキーパーがスバシッチだったとは…。
そこまではさすがに覚えてなかった。
その時に長束さんが言っていたのは確かフェンスがコンクリートむき出しで、クッションも何も無かったから、クロアチアサッカー界のインフラの悪さが原因で、亡くなった選手はそれの犠牲者だと言うことだった。
こうやって、仲間の死を忘れず今も頑張っているスバシッチは素晴らしいと思う。
長束さんはルカクやペリシッチがトッププレイヤーになる大分前から、そうなると「予言」(大袈裟かな?)していた記者。
モノを見る目は確かだ。
久しぶりに記事を読めて嬉しい。


2018/12/22(土)
そんなことがあったなんて今更知った。
クロアチアというチームは本当に素晴らしかったよ
スター性のある選手は少ないが全員が役割を果たして勝利に向かっていた
やっぱりお国柄というか壮絶な経験をしてきたからこその団結力があるんだろうね。


2018/12/22(土)
それぞれに、それぞれの人生と物語がありますな。
広くは知られていない背景を掘り起こした、いい記事だと思います。


2018/12/22(土)
第三者が口を挟むべきではないけど、
試合中の事故。
誰も悪くないし、今も重い十字架を背おられている。
ワールドカップで結果が良かった云々ではなく、
そこまで重いを貫き通していることが凄いです。
どうかいつの日か、重過ぎる十字架を降ろせる日が来ることを願います。
そして、人知れず何か背負っている人は、強い人で、
成し遂げる人なんだな。


11 2018/12/22(土)
本人にしかわからない苦しみですね…
亡くなってしまった彼のためにも、1日でも長くサッカープレイヤーとして活躍してもらいたい。


12 2018/12/22(土)
交錯したDFの人も辛いね


13 2018/12/22(土)
怪我していたみたいだが、ベストコンディションだったらフランスの2得点はなかったと思う。


14 2018/12/22(土)
やっぱりこの話は出てきたか。
スバシッチは奥さんとの馴れ初めもそうやし様々な困難や悲しみを乗り越えてきてる。
モナコは非常に厳しい状況やけどケガを押しながらも気迫溢れるプレーでクロアチアの決勝進出に貢献したその闘志でチームを支えてくれ。


15 2018/12/22(土)
辛い話だけどこの事がクロアチアの躍進に繋がったんでしょうね


17 2018/12/22(土)
モナコでも頑張れ!


18 2018/12/22(土)
ゴールキックをその方向に蹴った方もだけど、
交錯して転倒させたDFも辛かっただろうな。


19 2018/12/22(土)
それは辛すぎるな
よく持ち直した


20 2018/12/22(土)
不運に不運を重ねてはいけない
どうしてこんな事故が起こったのか?
それを徹底的に追求していけば、ピッチサイドにコンクリートが剥き出しになっているとが罪


21 2018/12/22(土)
兄弟は十字架を背負うことを望んでないと思うよ


22 2018/12/22(土)
選手がプレーし得る領域にコンクリートの壁があるって、信じられない。
ラインから10メートルぐらいに壁があるイメージ。


23 2018/12/22(土)
何と痛ましい。。

コンクリート!近すぎたんじゃないの?
コンクリートを何とかしてほしい。


25 2018/12/22(土)
良いチームだったな。クロアチア。


26 2018/12/22(土)
この選手はキックの精度が高いことでも有名なGK。もしかしたらこの事件でとてつもない練習をしたのかも。


28 2018/12/22(土)
FWはボールを見ながら走るだろうし完全な不可抗力だと思う


30 2018/12/22(土)
なぜ勢い余ったぐらいの場所に
コンクリートがあるんだよ
危なすぎ


31 2018/12/22(土)
もし自分が同じ立場だったらと思うと


32 2018/12/22(土)
モドリッチも確かサダル生まれだったか。


33 2018/12/22(土)
そのシャツ着用禁止する必要がない。


35 2018/12/22(土)
めちゃくちゃ感動するじゃん


2018/12/22(土)
クロアチアの粘り強さの一因がわかった気がする。スバシッチはすごかった


37 2018/12/22(土)
これは本当につらいな。偶然が悪い方向に重なっただけなのに。
でも責任感じちゃう気持ちもすごくわかるし、やるせない。


38 2018/12/22(土)
想像できない事って起きるんだな











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