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■ロシアW杯グループB第3節 スペイン 2-2 モロッコ

スペイン:イスコ(19分)、アスパス(後半AT)
モロッコ:ブタイブ(14分)、エンネスリ(81分)

ロシア・ワールドカップは25日にグループBの試合が行われ、スペインとモロッコが対戦。試合は2-2のドローとなった。

スペインは、ここまで2試合を終えて勝ち点「4」。大会開幕直前に衝撃的な指揮官交代があったとはいえ、最低限の結果を残してきた。すでに敗退が決まっているモロッコとの最終節では、勝利すれば無条件での決勝トーナメント進出が決定。引き分け以下でも、同時刻のポルトガル対イランの結果次第では、グループ突破が決定する。

王手をかけた状況での一戦で、イエロ監督はスタメンを1人変更。バスケスに代えてチアゴを先発起用した。また、批判の集まるイニエスタもスタートからピッチに登場している。

試合序盤は、スペインがゆったりとボールを回し、モロッコが自陣でブロックを組んでカウンターをねらう展開となる。スペインは3分に素早いボール奪取からチャンスを作ると、5分にもCKを獲得するなどゴール前に近づいていく。

しかし、先制したのはモロッコだった。14分、S・ラモスとイニエスタがパス交換の際にお見合いしてしまう。すると、これをカットしたブタイブが一気に持ち上がると、必死に追いすがるピケを尻目に、GKとの一対一を冷静に制した。モロッコはW杯22年ぶりのゴールで、スペイン相手にリードを奪う。

まさかの失点を喫したスペインだったが、すぐさま追いつく。19分、イニエスタがD・コスタとのワンツーでエリア内に侵入すると、ゴールラインギリギリで折り返し、受けたイスコがネットを揺らした。

追いつくことに成功したスペインだが、集中力を欠くシーンが続く。スローインの場面でブタイブにそのまま抜け出され、エリア内で一対一を作られる。ここはなんとかデ・ヘアが防いだが、ミスからピンチを招いてしまう。

試合はその後荒れ模様に。モロッコのラフプレーが続き、両チームの選手が口論になる場面が多くなっていく。

前半アディショナルタイムには、ドリブルでエリア内に侵入したイニエスタが折り返したが、D・コスタは一歩届かず。結局、前半は1-1で折り返す。

後半、開始早々にエリア内でピケの腕に当たったようなシーンがあったが、笛はならない。さらにブスファに抜け出され、デ・ヘアがなんとかパンチングで逃げるなど、スペインは不安定な立ち上がりとなる。

さらに54分、アムラバトに強烈なミドルシュートを許す。デ・ヘアも反応できず1歩も動けなかったが、クロスバーに当たって難を逃れた。その後もカウンターを受けてピンチを何度も迎えるなど、スペインはいつ失点してもおかしくないような場面を作られてしまう。

反撃に出たいスペインは、60分にビッグチャンス。ゴール前の連携で何人もがエリア内に入ると、右からのクロスにイスコが頭で合わせる。ボールは枠に向かっていったが、モロッコ守備陣がなんとかクリアした。さらにこれで得たCKにピケが合わせたが、これも枠を外れた。

その後も、スペインはイスコを中心に攻撃を仕掛けていく。イエロ監督は、73分にチアゴとD・コスタに代えてアセンシオとアスパスを投入し、勝ち点3をねらいに行く。

しかし、効果的な攻撃を仕掛けられないでいると、81分に勝ち越し点を許してしまう。CKから、エンネスリがラモスに競り勝ち頭でネットを揺らした。

イエロ監督は、たまらずシルバに代えてロドリゴを投入。FWの枚数を増やし、ゴールを奪いに行く。

苦しみ続けたスペインだったが、後半アディショナルタイムにアスパスがネットを揺らし、ビデオ判定の結果ゴールが認められた。

土壇場で追いついたスペイン。試合はこのまま終了し、2-2の引き分けとなった。不安定な戦いを見せた“ラ・ロハ”だったが、ポルトガルとイランが1-1で引き分けたため、総得点でスペインが首位で決勝トーナメント進出を決めた。

Goal編集部


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