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 孤独な金狼はとうとう独力で選手を集めて試合をはじめた。日本代表FW本田圭佑(31=パチューカ)が8日、トレーニングを続けている東京近郊のグラウンドで、練習パートナーを20人以上を集め、試合形式の練習を行った。

 大学、高校の経験者と思われる選手が11人、本田のサッカースクールのスタッフと思われる12~13人がピッチに集合。4日に帰国して以来、実戦練習から遠ざかっていた本田のために異例のトレーニングマッチを開始した。

【続く】

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180508-00202573-nksports-socc

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【続き】

 変則的な20分×2本と、10分×1本の計50分で汗を流した。本田チームは、どうしても右サイドの本田にボールを多く触らせようと、右サイドに偏る攻撃に成らざるを得ず、一方の相手チームは本田との激しいマッチアップでケガをさせたくない意識が働いたのか、あまり本田への厳しいチェックはなかった。

 ぎこちない感じも多少はあったが、それでも試合になると本田は存在感を増す。体のキレ、運動量はいまひとつだったが、右サイドでボールを持った時の視野の広さと、正確なパスはまずまずの内容。ただし、流れの中でシュートを3本放ったが、決定的な1本で枠を外すなど、ノープレッシャーで決められない点には不安を残した。

 3本目にペナルティーエリア外のやや右寄りでFKを蹴り、貫禄の得点を奪ったが、GKのレベルを見ると参考にはならなかった。フィジカル的には本田の迫力はこのレベルでは抜きんでているものの、調整の意味を含んだ試合だけに、練習パートナーも本気で奪いに行く気配はなく、まだまだ実戦を想定した内容とはほど遠い。

 本田が右サイドでボールを持った際、相手チームから「縦に行かせろ」とコーチングの声が飛んだ。本田はサイドで縦に突破することは皆無で、ほぼ中へ切り替えて左足で処理する。この切り替えた瞬間に、鋭いチェックをしなければ、本田にとってのトレーニングとしては物足りない。帰国してから体を動かし続けているが、プレーの質と量をこれからもっと上げていかないと、知らず知らずのうちにコンディショニングは緩やかに下降線をたどる心配は消えない。【井上真】


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