1: 名無しのSamurai
カシージャスとメッシを追いつめたもの 理不尽な批判と失って気付くその偉大さ
http://sports.yahoo.co.jp/sports/soccer/eusoccer/1415/columndtl/201507160001-spnavi
レアル・マドリーに別れを告げたカシージャス

 現地時間12日、イケル・カシージャスが15年間もゴールマウスを守り続けてきたレアル・マドリーに別れを告げた。その傍ら、昨年のワールドカップ(W杯)に続いて準優勝に終わったコパ・アメリカ後にアルゼンチン国内で厳しい批判を受けたリオネル・メッシは、しばらく代表から距離を置くことを検討し始めている。

 彼らが置かれている状況はいずれも理不尽なものだ。カシージャスが退団を決意するに至った要因は、プレーの善し悪し以上にピッチの外にあった。一方、メッシのそれはアルゼンチンフットボール協会(AFA)の強化方針の欠如や代表チームのプレーシステムに対する不満が何年も蓄積されてきた結果であり、その大半はフットボールの内容に関わるものだ。

すべてを勝ち獲るも、近年は批判が続く

 カシージャスが正GKとして定着して以降、レアル・マドリーのゴールマウスは極めて安定した状況が続いてきた。その間彼はクラブレベルだけでなく、スペイン代表のキャプテンとしてユーロ(欧州選手権)とW杯のトロフィーを掲げる名誉まで授かっている。世界最高のGKとしての称号を得ただけでなく、クラブと代表の双方ですべてを勝ち獲った後も長年にわたってその地位を保ち続けるのは簡単なことではない。

 だが彼が築いてきた輝かしいキャリアも、これまで実現してきた偉大なるセーブの数々もすべて、一部のマドリディスタ(レアル・マドリーのサポーター)たちにとっては永遠の記憶とはなり得なかった。ジョゼ・モウリーニョがサンティアゴ・ベルナベウのロッカールームにやって来たというだけで、それらの功績はすべて人々の脳裏から消えてしまったのだ。そして自身の好守によってレアル・マドリーに無数の勝利をもたらしてきたカシージャスは、まるで経験が浅い役立たずの選手であるかのように、不当な批判を浴びる対象に成り下がってしまった。

 有名なテレビレポーターを恋人に持つこともあり、カシージャスはチームの内情をメディアにリークする“スパイ”であるとモウリーニョから疑われていた。その影響により、彼はボールを持つたびにモウリーニョ支持派の一部ファンからブーイングを受けるようになった。その状況は2年前にモウリーニョがクラブを去った後も変わることなく、遂には何人かのチームメートとの関係まで悪化させる事態までもたらした。

 2、3年前から退団のうわさが絶えなかったカシージャスは、この夏とうとう移籍することを決意した(それにしても、新天地がモウリーニョの古巣であるポルトになるとは皮肉な話である)。同時にレアル・マドリーは、2000年以降初めてゴールマウスの守護者を変えることになる。だが新たに正GKを務める選手にとって、これだけの功績を残してきた前任者の後を継ぐのは簡単ではない。一方、クラブを去ったイケルは今後ようやく相応しい評価を受けることになるだろう。

セルヒオ・レビンスキー/Sergio Levinsky 2015年7月17日 11:50


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