1: 名無しのSamurai
ミラン番記者の現地発・本田圭佑「ミランの低迷が各国代表選手に与えた影響とは」
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=8469
 3月末の数日間、多くのリーグ戦が中断し、欧州では来年のEURO2016に向けての予選、その他にも多くの国際親善試合が行なわれた。

 代表戦に対しては、イタリアのクラブチームは相反する2つの反応を見せる。自分のチームに国を代表して戦う選手がいることを誇ると同時に、甚だ迷惑にも感じているのだ。本来なら腰を落ち着けて練習できるはずの時間を、長距離移動や試合に費やし、ここで疲れを溜め、さらには怪我をして帰ってくる危険性さえあるのだ。

 その点、ミランはコスモポリタンなDNAを持つチームで(その証拠にサポーターも世界中にいる)、各代表チームとはできるだけ問題を起こさないように努めているし、自分のチームから代表を送り出すのも、名門なればこそと心得ている。

 代表に選ばれるのはそれだけ高いテクニックを持っている証拠であるから、多少代表戦に煩わされても、代表クラスの選手を持つことはチームにとって大きなアドバンテージであると考えているのだ。

 加えてシルビオ・ベルルスコーニ・オーナーは今後、ミランを主に若手とイタリア人選手で構成していきたいという考えを公式に発表している。つまり、ミランからより多くのアズーリ・プレーヤーを輩出しようというのだ。

 ミランは伝統的に、多くの選手を代表チームに“貸し出してきた”チームである。各国の代表戦が行なわれると、かつてはミランから10人以上の選手が、それぞれの国に舞い戻ったものである。しかし今、その数はめっきり少なくなってきている。

 例えば3月の代表戦ウィークで、ミラネッロを後にしてそれぞれの国のために戦った選手はたったの6人だった。イタリア代表にイグナツィオ・アバーテ、ルカ・アントネッリ、アレッシオ・チェルチの3人、オランダ代表にナイジェル・デヨング、日本代表に本田圭佑、そしてコロンビア代表のパブロ・アルメロだ。

 このなかで今回、一番活躍をしたのは本田だろう。親善試合ではあったが、ゴール、アシストと大活躍を見せたことは、イタリアにも伝わってきた。

 それにしても、本田は日本代表に戻ると豹変する。ミランでは非常にシャイで、多くの選手のなかのひとりとなってしまうが、日本代表では強いカリスマ性を持ったリーダーとなるのだ。

 このような変身ぶりは、ミランのアズーリ・プレーヤーには見られない。アントネッリはEURO予選のブルガリア戦で77分間、親善試合のイングランド戦で17分間ピッチに立ったが、アバーテはブルガリア戦には招集されず、イングランド戦で30分だけプレー。チェルチに至っては両試合ともベンチだった。

 他国の選手にしても、デヨングはトルコ戦で63分間プレーし、スペイン戦ではベンチ。アルメロはバーレーン戦でもクェート戦でも、メンバーにも入らなかった。つまり本田以外は、誰も良い代表戦を過ごしたとは言えないのである。
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2: 名無しのSamurai
 それにしても、ミランで代表入りする選手がたった6人しかいないことには、改めて驚きを感じる。選手の代表入りは、個人の力以上に、所属チームの出来不出来に左右される。そのチームが好調なのは、そこに所属している選手が好調であるということだからだ。その論理からすれば、招集される選手が少ないのも当然かもしれないが……。

 今回、アズーリに呼ばれた3人以外にも、ミランに代表クラスのイタリア人(国籍)選手はいる。しかし、マッティア・デ・シリオは長く怪我に悩まされており、ステファン・エル・シャーラウィもリッカルド・モントリーボも同様の状態にある。

 サルバトーレ・ボッケッティとガブリエル・パレッタはアズーリ復帰を目指している状態で、マッティア・デストロはミランのメカニズムに馴染むのに苦労をしており、代表招集でもそのツケを払わされている感じだ。アンドレア・ポーリとジャコモ・ボナベントゥーラも代表歴を有するも、昨年11月以降は招集されていない。

 イタリア人以外では、アルメロだけでなくクリスティアン・サパタもコロンビア代表だが、彼も長い怪我からやっと復帰したばかりだ。そしてセリエAで2番目にゴールを決めているジェレミー・メネーズは、それでもディディエ・デシャン監督を納得させるには至らず、2013年3月が最後のフランス代表招集となっている。

 つまりミランの不調は、それぞれの選手たちの代表入りにも影を落としているということになる。彼らにとって幸いなのは、今年は大きな国際大会がないことだ。しかし欧州ではEURO予選が進んでおり、他大陸でも間もなく2018年ロシア・ワールドカップ予選が始まる。

 母国の代表選手に選ばれ、活躍したいと選手たちが願うのなら、彼らは本田のように頑張ってみるといいのかもしれない。先週の水曜日、本田は東京から戻ってきたその足で、自宅にも寄らず、練習に参加するためミラネッロにやって来たのだ。アジアカップから帰ってきた時もそうだったが、本田の勤勉さには本当に驚かされる。

 ただ、その練習で本田は足首を捻挫し、復帰までには数週間を要するという。フィリッポ・インザーギ監督は本田の不在を嘆いていたが、逆に考えれば、ここで多少の休息を取ることが、大事なシーズン終盤戦での最終ダッシュにつながるかもしれない。

 とにかく今後、3ポイントを取り続けることが、ミランの最終目標であるヨーロッパリーグ出場権に近づく唯一の方法であり、そこで本田はキーマンとなるかもしれない。そして目標を果たせたなら、彼の価値はミランでも、日本代表でもさらに上昇することだろう。

文:マルコ・パソット(ガゼッタ・デッロ・スポルト)
協力・翻訳:利根川晶子

2015年04月08日

3: 名無しのSamurai



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