1: Egg ★ 2019/04/09(火) 09:15:06.68 ID:9eDXdepq9
日本代表MF香川真司の加入で一躍、注目度がアップしたトルコの名門ベシクタシュ。
指揮官であるシェノール・ギュネシ監督(66)が、2002年日韓W杯でトルコ代表を率いて来日していたことをご存じか。日本がラウンド16でトルコ相手に苦杯を喫した時、中学生だった香川は試合会場となった宮城でサッカー留学中だった。17年の時を経た邂逅に「縁だね。人生とはこういうものなんだ」とトルコの名将は笑顔で語った。
◇ ◇ ◇
日韓W杯で欧州の中堅国トルコが3位に躍進したことは世界中を驚かせた。当時、香川は地元・神戸から仙台に赴き、みやぎバルセロナというクラブチームでドリブルを徹底的に突き詰めていた。技術指向の強かった中学生が、日本戦の会場の近くにいたことを知ったギュネシ監督は、感慨深そうにこう言った。
「僕らが日本と試合をした時、まだ幼い少年だったのに今では世界的なサッカー選手になって一緒に仕事をしている。サッカーの醍醐味っていうのはそういうことさ。人と人を結び付け、友情を育み、そして信頼関係を築く。彼とそんな縁があったことをうれしく思う」
日韓W杯で成功したギュネシ監督は07~09年にFCソウルを指揮。アジアに精通した指導者となった。「極東の文化に触れて良い影響を受けた」と本人もしみじみ言う。
「東アジアの人々はより冷静だし、忍耐力を持って考える。そこは特筆すべき点だ。トルコにいるとイライラすることが多いけど、ビジョンを持って物事を進めていく姿勢は、今後も学ばなければいけない」と言う。
その特性は香川にも通じる部分だ。彼はこれまでクラブや代表でさまざまな紆余曲折を経てきたが、焦らずに先を見据えて地道に困難を乗り越えようとしてきた。その意欲的な姿を間近で見ているからこそ、ギュネシ監督は「国際的な経験を積み、試合運びを熟知して質も高い。まだまだ代表レベルでもやれるし、35歳まで快適にプレーできるよ」と強調する。
香川と長友佑都(ガラタサライDF)という日本代表の看板選手だった2人が、同時期にトルコにやってきたことは両国の関係強化にも役立つ。指揮官も、そこには大いに期待を寄せている。
「ベシクタシュのオルマン会長も極東展開に意欲を持っている。チームは17年に中国遠征を行いましたが、この3月には会長自身が日本を訪問しています。そうやって交流を深め、クラブも代表もより多くの試合ができるようにしたいですね」
前向きに語るギュネシ監督は、今季終了後からトルコ代表監督に復帰してチーム再建に本腰を入れる。彼の指揮するトルコと日本の再戦が実現することを強く望みたい。(つづく)
19/04/09 06:00 日刊ゲンダイ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/251411
写真
指揮官であるシェノール・ギュネシ監督(66)が、2002年日韓W杯でトルコ代表を率いて来日していたことをご存じか。日本がラウンド16でトルコ相手に苦杯を喫した時、中学生だった香川は試合会場となった宮城でサッカー留学中だった。17年の時を経た邂逅に「縁だね。人生とはこういうものなんだ」とトルコの名将は笑顔で語った。
◇ ◇ ◇
日韓W杯で欧州の中堅国トルコが3位に躍進したことは世界中を驚かせた。当時、香川は地元・神戸から仙台に赴き、みやぎバルセロナというクラブチームでドリブルを徹底的に突き詰めていた。技術指向の強かった中学生が、日本戦の会場の近くにいたことを知ったギュネシ監督は、感慨深そうにこう言った。
「僕らが日本と試合をした時、まだ幼い少年だったのに今では世界的なサッカー選手になって一緒に仕事をしている。サッカーの醍醐味っていうのはそういうことさ。人と人を結び付け、友情を育み、そして信頼関係を築く。彼とそんな縁があったことをうれしく思う」
日韓W杯で成功したギュネシ監督は07~09年にFCソウルを指揮。アジアに精通した指導者となった。「極東の文化に触れて良い影響を受けた」と本人もしみじみ言う。
「東アジアの人々はより冷静だし、忍耐力を持って考える。そこは特筆すべき点だ。トルコにいるとイライラすることが多いけど、ビジョンを持って物事を進めていく姿勢は、今後も学ばなければいけない」と言う。
その特性は香川にも通じる部分だ。彼はこれまでクラブや代表でさまざまな紆余曲折を経てきたが、焦らずに先を見据えて地道に困難を乗り越えようとしてきた。その意欲的な姿を間近で見ているからこそ、ギュネシ監督は「国際的な経験を積み、試合運びを熟知して質も高い。まだまだ代表レベルでもやれるし、35歳まで快適にプレーできるよ」と強調する。
香川と長友佑都(ガラタサライDF)という日本代表の看板選手だった2人が、同時期にトルコにやってきたことは両国の関係強化にも役立つ。指揮官も、そこには大いに期待を寄せている。
「ベシクタシュのオルマン会長も極東展開に意欲を持っている。チームは17年に中国遠征を行いましたが、この3月には会長自身が日本を訪問しています。そうやって交流を深め、クラブも代表もより多くの試合ができるようにしたいですね」
前向きに語るギュネシ監督は、今季終了後からトルコ代表監督に復帰してチーム再建に本腰を入れる。彼の指揮するトルコと日本の再戦が実現することを強く望みたい。(つづく)
19/04/09 06:00 日刊ゲンダイ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/251411
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